2022年07月20日、韓国『現代自動車』が興味深いプレスリリースが出ました。
日本の『MKタクシー』に電気自動車「IONIQ5」(アイオニック5)を50台供給するとのこと。
『現代自動車』のプレスリリースによれば、『MKタクシー』が保有する700台余りのタクシーのうち50台を「IONIQ5」に入れ替えます。
⇒参照・引用元:『現代自動車』公式サイト
先に少しだけご紹介したことがありますが、韓国の自動車メーカーがその国の市場を攻略するのに、タクシーやレンタカーの会社に採用してもらい、これをきっけにすることは多いのです。1社に採用されると入る台数が多いからです。
アメリカ合衆国や中国でも同様に手法を用いています。しかし、それがあだとなって中国では「すっかりタクシーのイメージがついてしまった」といった不都合な事態も生じています。
それはともかく、なぜ『現代自動車』が『MKタクシー』にと思われる向きがあるかもしれませんが、実は『現代自動車』と『MKタクシー』は昔から付き合いのある会社同士なのです。
韓国メディア『毎日経済』は本件について以下のように書いています。
(前略)
『MKタクシー』は、日本国内でも親切サービスで有名な会社だ。アメリカ合衆国の時事週刊誌『タイム』が1995年、『MKタクシー』を「世界最高のサービス企業」に選定した。
在日同胞である故兪奉植氏が1960年に創業した『ミナミタクシー』を母胎とする。1977年に『桂タクシー』を買収した後、ミナミと桂の前文字を取ったのがまさに『MKタクシー』だ。
2001年、『現代自動車』が初めて日本に進出したとき、鄭夢九名誉会長が直接兪奉植氏に会って事業協力を議論した縁もある。
(後略)
『現代自動車』が2001年に初めて日本進出したときも『MKタクシー』に相談していました。今回、『現代自動車』は二度目の日本上陸になるわけですが、やはり『MKタクシー』に助力を求めたというわけです。
さて、今回の日本進出はうまくいくでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)