07月よりも深刻な初動です。
韓国の関税庁から2022年08月01~10日の輸出入動向のデータが出ました。以下をご覧ください。
2022年08月01~10日
輸出:156億8,800万ドル(+23.2%)
輸入:233億6,500万ドル(+34.1%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-76億7,700万ドル2022年01月01日~08月10日累計
輸出:4,267億8,900万ドル(+14.9%)
輸入:4,497億1,900万ドル(+26.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-229億3,000万ドル※( )内は対前年同期比の増減
08月01~10日わずか10日間で貿易収支が「-76億7,700万ドル」です。
通関ベースではありますが、08月も赤字、しかも大きな赤字でスタートしました。
07月01~10日が「-55億4,800万ドル」でしたから、対前月同期比で約21億ドルも増えています。
累計はさらにひどく、2022年01月01日~08月10日で「-229億3000万ドル」。ついに貿易赤字が200億ドルを超えたのです。
毎月の例でいえば、月末の10日間に黒字が偏ります。最後の10日間でどこまで赤字を減らすことができるかです。
もし、08月の(通関ベースの)貿易収支が「-65億ドル」水準以上で締まった場合、さすがに国際収支での貿易収支も黒字にはなりません。
すると経常収支が赤字になる可能性が高まります。
やはり対中国の輸出が不振!
関税庁のプレスリリースによれば、地域別輸出動向を見ると以下のようになっています。
アメリカ合衆国:+17.5%
EU:+66.2%
中国:-2.8%
ベトナム:+10.2%
シンガポール:+169.1%
香港:-44.4%
これまで最も稼いできた対中国での輸出が不振です。
Money1でもご紹介してきたとおり、対中国の貿易収支は3カ月連続で赤字となっています。韓国の対中国の貿易は、果たして4カ月連続の赤字となるでしょうか?
この点にもぜひご注目ください。
次の輸出入動向は08月22日に公表されます。
(吉田ハンチング@dcp)