韓国では資金流出が懸念されています。アメリカ合衆国と韓国の基準金利は、
アメリカ合衆国:2.25~2.50%
韓国:2.25%
韓国:2.25%
上限では合衆国に逆転されています。お金は増える方向に動きますので、韓国経済に見切りをつけた外国人投資家が資金を抜くのではないのか、というわけです。
2022年08月11日、『韓国銀行』が「2022年07月 国際金融・外国為替市場動向」のデータを公開しましたので、外国人投資家の動向を確認してみます。
2022年07月は、株式市場で「1.6億ドル」の買い越し、債券市場で「35.4億ドル」の買い越し、合わせて「37.0億ドル」の資金流入です。
当月はわずか「1.6億ドル」ですが、株式市場で資金流入になったので「外国人が帰ってきた!」という記事がメディアに出るかもしれません。
また、債券市場でも「35.4億ドル」の資金流入です。
ご注目いただきたいのは、2022年の累計です。
2021年は債券市場に総計「561.5億ドル」もの巨額が流入しています。そのおかげで、株式市場から「123.7億ドル」もお金を抜いたのに、計「387.1億ドル」の資金流入で済みました。
もう何度だっていいますが、これは債券による資金流入なので、利子と元本を返済しなければならない債務です。
ところが、2022年は債券では「154.9億ドル」の資金流入に過ぎません。株式市場では「123.7億ドル」の資金流出ですから、差し引きでわずか「31.2億ドル」の資金流入でしかありません。
これは非常に低調といわざるを得ません。
要は、外国人投資家は韓国市場について懐疑的に見ているのです。これが大きな資金流出に傾かないかどうか、注視する必要があります。
(吉田ハンチング@dcp)