仲間に入れるのをやめてもらっていいですか、という話です。
このところ中国は保有していた合衆国公債を大幅に減らす傾向にあります。以下はアメリカ合衆国の財務省が公表している「合衆国公債の主要ホルダーと保有金額」です。
上掲のとおり、中国は合衆国公債をどんどん売って直近10月には、保有金額は「9,096億ドル」まで減少しました。
中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』に、中国は巨額売却しているが「日本もだ」という記事が出ています。
以下に記事の一部を引用してみます。
最新のデータによると、中国の米国債保有高は10月に12年ぶりの低水準に落ち込み、2カ月連続で減少し、保有高は6カ月連続で1兆ドルを下回った。
合衆国にとって最大の債権国である日本、2番目に大きな国である中国、3番目に大きい国であるイギリスはいずれも10月に米国の債務保有を縮小した。
アナリストらは、これほど多くの国が売却したのは、米国債に対する自信が弱まっていることを示していると述べた。
(後略)
米国債に対する自信を弱めたい、というのは中国の願望でしょう。
中国が合衆国公債を売却しているのは、外貨準備で合衆国公債を持っていると「ロシアのように凍結されたらおしまい」だと理解して意図的にポートフォリオを組み替えている点が一つ。あと、単にドルが足りないのではないかと思われます。
いずれにせよ、日本とイギリスを巻き込むのをやめていただきたいものです。私たちは国際社会のならず者と同じ陣営ではありません。
(吉田ハンチング@dcp)