連休中なので閑話休題な話題を一つ。
中国では若い世代の就職難です(16~24歳の失業率のデータは2023年07月以降公開されていません)。若い世代にとどまらず、公務員給料の遅配が常態化している地方政府もあります。
そんな中、中国メディア『人民日報』に面白い記事が出ました。
観光地である河北省邯鄲太行五指山で「孫悟空の役」をしてくれる人を募集しているというのです。ネットでこの情報が出て話題となり、記者が取材を行いました。
この五指山は、五つの峰がお釈迦様(如来)の五本の指に似ていることから命名されました。
当山には――『西遊記』の孫悟空が如来に封じられた山――という言い伝えがあります。孫悟空は有名な「私の手のひらから飛び出せるかな?」という賭けを如来からもちかけられ、できなかったので封じられました。そのとき指が山に変じ、孫悟空を下敷きに。以降、500年間、孫悟空は三蔵法師が通りかかり、助けるまで、ここで待ち続けたのです。
五指山は風光明媚は景勝地で、多くの観光客が訪れます。
ここで孫悟空に扮するのが仕事です。
同地のマネージャーに取材したところ、すでに現在2名の孫悟空がいるのですが、追加で1名雇いたいとのこと。
募集の主要な要件は、
・卒業証書は必要ない(学歴不問)
・孫悟空が好き
・演技の才能がある
・活発で明るい
・親しみがある
・観光客と交流できること
とのことでした。
月給は6,000元(約12万2,160円/2024年01月07日「20.36円」で換算)ですが、マネージャーさんによると「基本給はあるが、査定のパフォーマンスに基づいて給料は上下します。もし条件が良ければ、給料を上げることもできる」そうです。
また、毎日午前に2時間半、午後に3時間働いて、観光客が少ないときは休むことができる――とのこと。
(吉田ハンチング@dcp)