中国政府「燃え過ぎる電気自転車」に改善要求。世界はそれをポンコツと呼ぶんだぜ

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中国では電気自転車(あるいは電動バイク)の発火事案が絶えません。


↑自転車・原チャリ置き場が丸焦げになった例。

は~燃えすぎちゃって困るの~♪ な中国当局が今さらな規制に乗り出しました。

2024年05月31日、中国工業情報化部が以下のようなプレスリリースを出しています。当局が安全性について改めて改善を要求する内容でです。

一応和訳しましたが、面倒くさい方は強調文字などの部分だけご覧ください。


↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット

国務院安全委員会弁公室は、品質と安全基準体系の改善を主要課題の一つとして、電動自転車の安全上の危険を是正するための全国キャンペーンを展開した。

工業情報化部は、国務院安全委員会弁公室の配備取り決めを誠実に実施し、必須の国家規格「電動自転車の電気安全要件」(GB 42295-2022)の改訂を組織し、国家規格を形成した。改正命令(意見募集草案)は2024年に公表予定 05月30日から06月28日まで一般意見を募集する。この改訂作業は主に次の 3 つの側面に焦点を当てている。

I.重要な安全指標の強化
電気回路の安全性を向上させ、電動自転車の火災の危険を防ぐために、この改訂では関連する安全指標が洗練され、強化される。

例えば、主回路の定義や配線要件は技術レベルでさらに洗練され、車体内部の高電圧部分(駆動回路)と低電圧部分(制御回路)を分離してする必要がある。絶縁体の劣化や漏れの危険性があるからだ。さらに、電線の老朽化や短絡(ショート)による火災事故を効果的に防止するために、バッテリーの短絡保護要件が強化され、電線接続部の接触抵抗制限が厳しく規定される

II.関連規格を強化する
今回の改正では、リチウムイオン電池や充電器など、電動アシスト自転車に関する他の国家必須規格との連携と統一に、より一層の注意が払われている。

例えば、車載充電器に関する規定は、「電動自転車用充電器安全技術要求」(GB 42296-2022)の改正第1号(案)と整合するように調整される。また、例えば、「電動自転車用リチウムイオン電池安全技術仕様」(GB 43854-2024)が正式に発表されたことを考慮し、「電動自転車用リチウムイオン電池安全技術仕様」(GB 43854-2024)の改正が正式に発表された。
(中略)

III.規格の運用性を高める
一部の技術指標と試験方法の改訂は、その後の試験と認証の実施を容易にするために最適化され、改善されており、試験のコストを削減するだけでなく、標準の実施による現場への影響の一貫性のない理解を避けるためである。

例えば、公表されている草案では電圧試験方法を簡略化し、温度異常警報試験手順と要求事項を改善し、試験の精度と利便性を向上させている。さらに、製品の品質監督につなげるため、サンプリング方法と測定要件を規定し、起こりうる紛争を効果的に減らし、将来の市場監督とサンプリング作業を容易にする。

⇒参照・引用元:『中国 工業情報化部』公式サイト「强制性国家标准《电动自行车电气安全要求》(GB 42295—2022)第1号修改单(征求意见稿)解读」

中国「電動バイクの火事」が多すぎる。平均「1日に57台」燃えている
すでに読者の皆さまもご存じかもしれませんが、2024年02月23日、中国・南京市雨花台区の「明尚西苑」6号棟で火災が発生。34階建ての高層マンション(集合住宅)ですが、日本人の目には「ペナペナの板みたいで倒れないかしら」と見えるかもしれませ...

上掲の記事でもご紹介したとおり、とにかく中国では電気自転車が燃えすぎです。

充電中に発火。1階の駐輪場に停めておくと自然発火してマンションが火事。盗まれると困るので自室に運び込んで充電していると自然発火して火事――といった事件が絶えません。

安全のために規格を厳格化するとして――「車体内部の高電圧部分(駆動回路)と低電圧部分(制御回路)を分離する必要がある。絶縁体の劣化や漏れの危険性があるからだ」などと書いていますが――そんなことは言われなくてもやっといてくれませんかね、という話です。

安全性を無視した野放図な設計になっていた、ということではないでしょうか。

そういうのを世界ではポンコツと呼ぶのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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