中国不動産市場が全然回復しない。外資からの資金調達「-45%」惨状

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2024年08月15日、中国の国家統計局が「2024年01~07月累計の全国不動産市場の基本状況」を公表しました。

結論からいうと全く駄目です。


↑不動産景気指数がじわじわ回復しているというグラフを出したりしているのですが……。

⇒参照・引用元:『中国 国家統計局』公式サイト「2024年1—7月份全国房地产市场基本情况」

01~07月累計
全国の不動産開発投資:60億8,770万元-10.2%
⇒うち住宅投資:46億2,300万元-10.6%

住宅建設面積:70億3,286万平方メートル-12.1%
⇒うち住宅建設面積:491万5,320平方メートル-12.7%

新規着工住宅面積:4億3,733万平方メートル-23.2%
⇒うち新たに着工された住宅面積:3億1,684万平方メートル-23.7%

完成した住宅面積:3億17万平方メートル-21.8%

新築商業ビルの販売面積:5億4,149万平方メートル-18.6%
⇒うち住宅販売面積:-21.1%

新築商業住宅の売上高:53億3,300万元-24.3%
⇒うち住宅販売:-25.9%

不動産開発会社が調達した資金:61億9,010万元-21.3%
⇒うち国内融資:9,216億元-6.3%
 外資利用:17億元-45.0%
 自己調達資金:2兆2,057億元-8.7%
 前受金および預金:1兆8,693億元-31.7%
 個人住宅ローン:8748億元-37.3%

( )内は対前年同期比の増減

ご注目いたたきたいのは、( )内の対前年同期比の増減で上掲の全てがマイナスです。面白いのは不動産会社の資金調達において、「外資利用」が「-45.0%」とほとんど半減している点です。

『恒大集団』などの惨状を見れば、中国の不動産市場に資金を入れようなどという外国人投資家はいないでしょう。お金が返ってきませんもの。習近平さんがいくら「お金を入れてくれ」と泣こうがわめこうが、これが現実です。

唯一増加したのは以下です。

販売待ちの面積:7億3,926万平方メートル+14.5%
⇒うち住宅の販売待ち面積:+22.5%

販売待ちの不動産面積だけは増加しています。これは要するに「在庫が余ってる」ってことなのではないでしょうか。

――というわけで、中国の不動産市場が回復しているとは微塵も思えないような数字です。

(吉田ハンチング@dcp)

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