2024年08月01日、韓国・仁川市のマンションの地下駐車場で発生した、メルセデス・ベンツ電気自動車の自然発火 ⇒ 大規模火災事件。
↑ベンツのEV「EQE 350」から出火して延焼。マンションの地下1F駐車場はご覧のような惨状となりました。
なにせ140台ものクルマが被害に遭うという事件だったため、さすがの韓国でも「K-バッテリー強国」などといううわ言を口走っている場合ではなくなり、うちのマンションに電気自動車を地下駐車場に停めさせないようにしよう――という動きが広がりました。
↑「地下駐車場への電気自動車の出入りを禁止します アパート管理事務所」と掲げられた横断幕。
韓国に負けず劣らず燃えている中国でも、電気自動車を駐車させるのは禁止にしないか?という動きが出てきました。
2024年09月09日付けの中国語メディア『中国基金报』の記事で
最近、杭州や寧波などでホテルやオフィスビルが相次いで新エネルギー車の地下駐車を禁止しました。多くの車のオーナーが差別されていると感じ、不便を訴えています。
この件について、新エネルギー車のオーナーの間で合理性や合法性について議論が巻き起こっています。
と報じています。この記事では、ホテルの地下駐車場には駐車できず、誘導されたところからホテルのレストランまで5分も歩く羽目になった――という体験が引用されています。
尊敬する新エネルギー車(電気自動車)のオーナー様:
こんにちは! 地下駐車場の空間が比較的閉鎖的なため、新エネルギー車の駐車に関する安全性を考慮し、財産の安全を確保するために、ホテルでは専用の広い駐車スペースを設けました。
お車は指定の区域に駐車してください。ご理解とご協力に感謝いたします。
例えば、上掲のようなおためごかしな物言いの看板が出ており、警備員さんに遠くの広い駐車場に誘導されるわけです。
電気自動車
進入禁止
地下駐車場
上掲のような看板が出ていたりします。
傑作なのは、多くの中国語記事で「韓国の地下駐車場では……」として、08月01日に発生した140台を巻き込んだ火災を引用していることです。
中国で「地下駐車場に電気自動車を停めさせない」という動きがさらに拡大するなら、その火元は韓国かもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)