韓国産業通商資源部の輸出入動向のデータ公開では「15大輸出品目」が挙げられ、その中には「自動車部品」が入っています。
自動車産業は裾野が広いので、韓国で自動車の輸出が盛んになるにつれ、自動車部品もまた主力輸出品目に成長しました。例えば、産業通商資源部のデータによると「2025年04月」の自動車部品の輸出金額は以下のようになっています。
↑2025年04月の「15大輸出品目のデータ」。黄色でフォーカスしたセルが「自動車部品」。輸出金額は「20.3億ドル」で対前年同期比「+3.5%」です。
04月の自動車部品輸出は20.3億ドルで、無線通信機器(スマホ)の「14.5億ドル」、船舶「20.1億ドル」よりも多い金額となっています。
しかし、これがこの先どうなるのか?――が懸念されています。
例のトランプ関税の影響が懸念されるからです。
2025年05月03日午前0時1分(現地時間)、外国産自動車部品に対する25%関税が正式に発効しました。
アメリカ国内で組み立てられた完成車については、自動車価格の15%に相当する部品に対して、2025年04月03日〜2026年04月30日までの1年間、関税が免除されます。
その後、2026年05月01日〜2027年04月30日までは、自動車価格の10%に相当する部品に対して、関税免除が適用されます。
『韓国貿易協会』によると、韓国の自動車部品の対アメリカ合衆国輸出の割合は2020年の29.5%から2024年は36.5%に増加しています。
つまり合衆国市場への依存が高まっているのです。
合衆国の自動車部品輸入の中で韓国産の割合は2024年時点で「6.4%」。金額にすると「135億ドル」になります。135億ドルは約19兆ウォンです。
自動車部品の種別では――、
バッテリー・モーターなど電動化部品:30億ドル
サッシおよび駆動軸部品:30億ドル
自動車用電子・電気部品:25億ドル
車体および部品:23億ドル
エンジンおよび部品:13億ドル
自動車用タイヤおよびチューブ:8億ドル
etc.
――となります。
自動車部品の輸出がどのように推移するのか、05月以降の業績に要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)