2025年05月08日、『日本自動車輸入組合』が「輸入車新規登録台数(速報) 発表資料」を公表しました。
2022年に日本に再上陸した韓国『現代自動車』がどのような成績を収めているのか現状を見てみましょう。
『現代自動車』は日本に生産拠点を持っていませんので、その(新車)販売状況はこの「輸入車新規登録台数」に反映されています。
↑黄色のマーカーでフォーカスしているのが韓国『現代自動車』。オレンジのマーカーが中国『BYD』です。この数字は乗用車、貨物車、バスを合計したものです。2025年04月 『現代自動車』
新規登録台数:82台
対前年同期比:210.3%
シェア:0.34%2025年01~04月累計
新規登録台数:214台
対前年同期比:72.8%
シェア:0.19%
2025年04月は「82台」。
ご注目いただきたいのは対前年同期比で、「210.3%」となっていることです。2024年04月の2倍以上売れたのです。
「軽自動車が好きな日本だから、これなら売れるだろう」と投入した「インスター」(韓国名:キャスパー)が効いたのかもしれません。
単月で見ると対前年同期比2倍を達成していますが、01~04月累計では対前年同期比「72.8%」ですので、2025年はここまで昨年の7割ほどしか売れていないことになります。
つまり、むしろ「昨年より減っている」のです。
↑韓国では軽自動車となっている「キャスパー」ですが、日本の軽自動車規格準拠のクルマではありません。
一方、中国の電気自動車メーカー『BYD』は上掲のとおり、
2025年04月 『BYD』
新規登録台数:166台
対前年同期比:247.8%
シェア:0.69%2025年01~04月累計
新規登録台数:771台
対前年同期比:92.4%
シェア:0.68%
となりました。
単月で見ると、対前年比「247.8%」と大きく躍進しています。約2.5倍売れたわけです。
『現代自動車』の82台に対して166台ですから、『BYD』は『現代自動車』の2倍売れています。
しかし01~04月累計で見ると、『BYD』も対前年比で「92.4%」と昨年よりむしろ減っています。
輸入車全体で見ると、01~04月累計では「対前年同期比:113.5%」ですから、2025年は輸入車は増加しているのです。
大ヒット作となった「ジムニー ノマド」が奏功したと見え、『SUZUKI(スズキ)』が01~04月累計で対前年同期比:1,991.0%」を叩き出しており※、これが輸入車の台数拡大に大きく影響しているでしょう。
※2025年01~04月累計で「9,517台」を達成しています。
『BYD』が日本の軽規格に準拠したクルマを2026年後半、日本市場に投入――という話が出ていますが、まだ先の話。
さて、韓国・中国メーカーの日本市場攻略は進むでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)