韓国通貨「ウォン」は、このまま安値トレンドが続くとマズいところまで来ています。2020年03月18日(水)も韓国時間※が終了し、16:07現在(日本時間)、ドルウォンチャートは以下のようになっています(チャートは『Investing.com』より引用)。
先の18日初動時点での記事では、陰線(チャート上を下落するローソク足のこと)だったのですが、ウォン安方向へ反転し陽線(チャート上を上昇するローソク足のこと)となっています。しかも、ウォン売り・ドル買いが急速に強まり、一時は「1ドル=1,250ウォン」に達しました。
ローソク足1本が1分間の値動きを示す「1分足」で見ると以下のようになります。
14時過ぎから急速にウォン売り圧力が高まり、ウォン安が進行しているのが分かります。現在は「1ドル=1,247-1,249ウォン」で値をもんでいます。
さすがに「1ドル=1,250ウォン」を実体線で超えると非常事態の域でしょう。どのくらいマズいかというと、先の記事で「2008-2009年の韓国通貨危機以降でこの水準のウォン安になったのは3カ所しかない」と書いたのですが、「1ドル=1,249ウォン」ですと「2カ所目」になるのです。
韓国通貨当局はなんとか止めたいでしょうが、その介入には「ドル」が要ります。ドル不足が焦点になりつつある現在、ここで通貨防衛のために溶かすことが可能でしょうか?
また動きがありましたら、随時記事を制作し状況をご紹介するようにいたします。
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一般的な用語ではありませんがMoney1では韓国株式市場が開いている09:00-15:30をこう呼んでいます。
重要な追記
18日(水)18時ごろついに「1ドル=1,260ウォン」を突破しましたので、以下の記事を制作しました。本記事と併せてお読み頂ければ幸いです。
(柏ケミカル@dcp)