韓国政府「格付け会社・Fitch」と年次協議 ⇒ 李在明と地獄の底まで付き合う覚悟

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今年もシーズンとなりました。世界的格付け会社『Fitch(フィッチ)』が韓国政府との年次協議を始めました。

1997年アジア通貨危機にドボン騒動を起こした韓国は、ソブリン格付けを非常に気にする国で、毎年『Fitch』『S&P(エス・アンド・ピー)』『Moody’s(ムーディーズ)』と協議を行っています。

以下が今回の『Fitch』との協議に際して企画財政部が出したプレスリリースです。

具允哲(ク・ユンチョル)副首相、『Fitch』年次協議団と面談実施

●韓国経済の状況と先端戦略産業の競争力確保など主要政策方向を議論 –
●成果中心の財政運用で持続可能性を確保する善循環の目標を説明 –

具潤哲(ク・ユンチョル)副首相兼企画財政部(財務省)長官は、12月04日(木)10:30、政府ソウル庁舎にて国際信用評価会社フィッチ(Fitch)の年次協議団と会い、韓国経済の状況および主要政策方向を議論した。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「구윤철 부총리, 피치(Fitch) 연례협의단과 면담 실시」

毎年の話なのですが、韓国政府は格付けが下がらないように必死の弁明を行い、格付け会社側は「ふん、ふん」と聞きながら、腹の底では「本当に大丈夫なの?」と懐疑的に見ているのです。

今回、具潤哲(ク・ユンチョル)部長(企画財政部長官)は、『Fitch』に対して以下のように説明しています。

一応全部和訳しますが、面倒くさい方は次の小見出しまで飛ばしてくださっても大丈夫です。

まず、新政府発足以降、補正予算編成・消費クーポン支給など迅速な政策対応を土台に、2025年第3四半期の成長率(+1.3%)が大きく反騰するなど、韓国経済に肯定的な動きが現れていると説明した。

また具副首相は、今われわれの経済は今後数十年の成長軌道を決定する「転換点」に立っており、超イノベーション経済の“世界的な発祥地”となれるよう、積極的な財政投資・規制改善など、あらゆる力量と支援を集中するつもりだと説明した。

これに向け、AI・半導体など先端戦略産業の競争力を高めていく過程で、すべての経済主体が協業し、できるだけ早期に目に見える成果を創出するだろうと述べた。

続いて、一般株主保護強化・企業統治構造改善など資本市場活性化の努力により、新政府発足後、KOSPIが急速に上昇するなど肯定的効果が現れており、MSCI先進国指数編入の努力などグローバル・スタンダードにふさわしい資本・為替市場改革も引き続き進めていくと説明した。

一方、米韓貿易協定および金融投資協力に関するフィッチ側の質問に対しては、両国間の合意導出によって韓国経済の輸出不確実性が大きく緩和され、対米投資を韓国企業がグローバル・バリューチェーンを先導する戦略的機会としていくと説明した。

同時に、年200億ドル上限の設定、マイルストーン(milestone)に応じた投資、必要時には払い込み規模・時期を調整する規定を設けることにより、為替市場の実質的負担が大きく緩和されたと述べた。

また、新政府の中長期財政管理計画など財政運用方向に関する質問に対しては、不必要な部門は構造調整し、超イノベーション経済など高成果部門には大胆に投資する、成果中心・戦略的財政基調へと転換すると説明した。

これにより、財政が経済回復・成長の呼び水として必要な役割を誠実に果たしつつ、経済成長を通じて持続可能性が確保される善循環構造ができるだけ早く定着するよう財政を運用すると強調した。

将来の成長潜在力が高い分野への効率的財政投資とともに、来年から6大分野(規制・金融・公共・年金・教育・労働)の構造改革を本格的に推進し、韓国経済を一段階アップグレードさせる機会とする、と述べた。

楽観的なご意見の開陳ですこと――です。

非常に楽観的な見通しを述べているに過ぎません。

例えば冒頭の「補正予算編成・消費クーポン支給など迅速な政策対応を土台に……」という箇所からツッコミどころ満載です。

韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんの肝入り企画の消費クーポンは結局消費を減少させるという結果になりました(第3四半期の実質消費)。

いつまでも消費クーポンを配り続けるわけにはいきません。

もう何度だっていいますが、消費クーポンの効果はショットのものです。景気回復の呼び水になれば御の字ですが、これでエンジンがかからなければ「どうすんだよ」なのです。

一番面白いのは――「超イノベーション経済の“世界的な発祥地”となれるよう、積極的な財政投資・規制改善など、あらゆる力量と支援を集中するつもりだ」――です。

超イノベーション経済も大笑いですが、「世界的な発祥地」――って何なのでしょう。

「積極的な財政投資」と発言していますので、これからも(火の車の政府財政をかえりみず)、負債を積んでお金を突っ込むつもりなのです。

ポピュリストの権化・李在明(イ・ジェミョン)さんに殉じるつもりなのかもしれませんが「まっぴらごめんだ」という方は、韓国から逃げ出すのではないでしょうか。

泥舟に乗っているのがお好きな方は、地獄の底まで付き合えばいいでしょう。あなたたちが選んだ大統領なのですから。

(吉田ハンチング@dcp)

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