電気自動車に全振りしたが散々な結果になった――という話です。
韓国の『現代自動車グループ』が、アメリカ合衆国における2025年11月の販売台数を公表しました。以下になります。
2025年11月
『現代自動車』:8万2,306台(-2.0%)
『起亜自動車』:7万2,002台(+2.7%)小計:15万4,308台(-0.1%)
※( )内は対前年同期比の増減、『現代自動車』の数字には「ジェネシス」ブランドを含みます:以下同
面白いのは電気自動車の販売台数です。
『現代自動車』:2,907台(-57.7%)
『起亜自動車』:1,711台(-60.8%)小計:4,618台(-58.9%)
合衆国では『現代自動車』『起亜自動車』ともに電気自動車の販売台数が急落しています。合わせて、対前年同期比で約6割も減少しているのです。
これはMoney1でもご紹介したとおり、合衆国で電気自動車に対する補助金支給(税額控除)が終了したからです。
電気自動車1台当たり最大7,500ドルもあったのですが、『現代自動車』は売れ行きが落ちないよう、その分を自社でかぶるというキャンペーンを行いました。そのために営業利益が急減する――という事態にもなりましたが、電気自動車の販売台数は戻りませんでした。
これまた先にご紹介しましたが、『現代自動車』の主力車種は大笑いなことに「ハイブリッド車」となっています。ハイブリッド車は電気自動車までのつなぎといっていたくせに――です。
『現代自動車グループ』にとって合衆国は最重要の市場です。対米関税交渉が事実上終了しましたが、それでどうなるか――の結果が注目されます。
(吉田ハンチング@dcp)





