以前ご紹介した、ヅラ疑惑のある自称超能力者「神人」――許京寧(ホ・ギョンヨン)さんの近況です。

↑明らかに髪のボリュームがおかしい許京寧(ホ・ギョンヨン)さん。自称「神人」でカルト宗教「초종교 하늘궁(超宗教・天宮)」の主催者。『国家革命党』という独自政党をつくり、名誉代表を務めています。

韓国にはカルト宗教が多いといわれますが、そのぶん許京寧(ホ・ギョンヨン)さんのような奇矯な人物が少なくありません。
「霊性講演会」を開催しては、参加者から高額な参加料(数万〜数十万ウォン)を徴収、高額な「霊性商品」の販売も行い、集めた資金が政治資金や不動産取得に流用されたとの疑惑があります。
完全にどこかで聞いたような話ですが、これまたご多分に漏れず、韓国の検察は、許さんを
詐欺
特定経済犯罪加重処罰等に関する法律違反(横領)
政治資金法違反
準強制わいせつ
――の容疑で拘束起訴しました(2025年06月11日公表)。ここまでは先にご紹介したのですが、今回はその続きです。
拘束期限の満期1日前に追加で拘束追加
2025年12月09日、議政府地裁は準強制わいせつおよび詐欺などの容疑はそのままに、許さんを「証拠隠滅のおそれがある」として追加の拘束令状を発付しました。
許さんは2025年12月10日に、先の「起訴即拘束」の満期を迎えるところだったのですが、満期1日前に追加の拘束が決まりました。
※刑事訴訟法上、1審の拘束期間は最長6カ月と決まっています。
面白いのは、検察側が「許代表が2021年02月、「吉凶禍福を司る」などと虚偽のことを述べて100万ウォンを受け取った」として、追加で起訴していることです。
これは、それまでの容疑とは「別件」になるので、追加起訴事件の拘束期間が加わって「最大12カ月の拘束」が認められる可能性が生じました。
「追加で拘束でーす」となった許さんと弁護士は怒り心頭で、
「100万ウォンを受け取ったこと自体は認めるが、何より本件に関連する調査をまったく受けたことがない。
審理期日や弁論機会もなく令状が発付された例は先例上ほとんど見られず、弁護人として戸惑うしかない」
と表明。面白いのは次の発言です。
「内乱事件や国政壟断事件ですらこのような進行はなかった。
この事件の被告人の名前が『許京寧(ホ・ギョンヨン)』でなく平凡な名前だったなら、同じ結果になっただろうか」
内乱事件というのは、今まさに行われている尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領の
裁判ですが、それよりも酷い扱いを受けているというのです。
ヅラ疑惑はともかく、霊感商法・カルト宗教の教祖・強制わいせつ疑惑と役が重なれば、検察が「満貫はいくかなあ」と予断を持っても仕方がないのではないでしょうか。

↑ツッコミどころ満載の許京寧(ホ・ギョンヨン)さん。
許京寧(ホ・ギョンヨン)は拘置所にいるのですが、気になるのは「ヅラは外しているのか」です。
(吉田ハンチング@dcp)






