北朝鮮・アメリカの緊張が高まっているため、株式市場が冴えません。08月10日(木)のアメリカ株式市場は大幅安でひけました。
ダウ工業株30種:21844.01 前日比 ▲204.69 ▲0.93%
ナスダック総合:6216.87 前日比 ▲135.46 ▲2.13%
S&P総合500種:2438.21 前日比 ▲35.81 ▲1.45%
S&P総合500種の1.45%という値下がり幅は約3カ月ぶりのもの。ITやハイテク系の銘柄の多いナスダックでの下落幅が2%超と特に大きくなっています。リスクが高いと目されている証拠で、S&P情報技術はナスダック総合を超える「▲2.2%」の値下がりです。
「.VIX」(「VIX指数」ボラティリティー・インデックスのことで、シカゴ・オプション取引所(CBOE)がオプション取引のボラティリティを基に計算して公表しています)が「16.04ドル」ですから、投資家の市場に対する不透明感が高まっていることが分かります。
※「VIX指数」は「恐怖指数」とも呼ばれ、通常は「10-20(ドル)」の間で推移します。数字が高いほど投資家心理の「恐怖度」が高いといわれます。
また、中国市場でも08月11日は大幅下落を記録しました。
上海総合指数:3,208.5413 前日比 ▲53.2081 ▲1.63%
CSI300指数:3,647.959 前日比 ▲67.962 ▲1.83%
香港 ハンセン指数:26,883.51 前日比 ▲560.49 ▲2.04%
ハンセン中国株指数:10,572.97 前日比 ▲209.23 ▲1.94%
となっています。北朝鮮とアメリカが激突すれば中国への影響も甚大なものになります。「環球時報」(中国共産党機関紙『人民日報』の傘下にある)は「北朝鮮がアメリカを先に攻撃したら中国は中立を保つべき/アメリカが先制攻撃を行ったら中国は介入すべき」という論評を掲載しました。アメリカを牽制する効果を狙ってのもの、と推測されます。
(柏ケミカル@dcp)