10月19日、「どうなんだコレ」と揉めていたアメリカの予算案が上院でついに可決されました。ただし賛成51・反対49という極めて僅差の可決です。上院は共和党が過半数※1を握っておりますが、その議席数は「52」とギリな状況です(定数は100)。
※1:ちなみに下院は定数「435」で、共和党「241」、民主党「194」となっています。
そのため共和党議員であるミッチ・マコーネル(Addison Mitchell McConnell, Jr.)院内総務※2からは「不平等な税制の負担を強いられてきた米国市民に、強く必要とされる救済措置をもたらせる方向に進んでいる」との声明が出ています。
※2:上院の院内総務は正式には「上院多数党院内総務」(Majority Leader of the United States Senate)で(現在は共和党が多数派のため)、議院において政党を代表する役職です。
しかし、この予算決議案があちこちから懸念されているものであることは確かです。可決された予算決議案が実行されると今後10年で財政赤字が最大1兆5,000億ドルまで膨らむといわれているのです。
(柏ケミカル@dcp)