韓国メディア『韓国経済』に、赤字でどうするんだ状態になっている「ソウル地下鉄」の話題が出ました。2021年度は「1兆6,000億ウォン」の資金不足の見通しです。
このような報道があるのもソウル・釜山市長選が近いためです。
最近、「日韓トンネル」の話題が出ていましたが、あれも市長選のせいです。つまり、「これだけお金を引っ張ってくるぞ!」というアピールがしたく、そのための口実です。日本はまったく興味がないというのに、よそさまの土地にトンネルを造るとおだを上げているのですから、実にふてえ話です。
それはともかく、ソウル地下鉄は『ソウル交通公社』が運営していますが、慢性的な赤字経営です。「韓国の公社はロクなものではない」の言葉どおりで、その資金不足は以下のとおりです。
2017年:5,254億ウォン
2018年:5,389億ウォン
2019年:5,865億ウォン
2020年:9,540億ウォン
2018年:5,389億ウォン
2019年:5,865億ウォン
2020年:9,540億ウォン
2020年はコロナ禍で人の移動が制限されたため、ついに1兆ウォン規模の大赤字となりました。これを誰が埋めているのかというと、もちろんソウル市です。
面白いのは、ソウル市もこの赤字をなんとか是正しようと「正当な努力」をしていないことです。というのは、そもそも乗客から正当な対価を得ていないのです。
乗客一人当たりの輸送コスト:2,020ウォン
基本料金:1,250ウォン
基本料金:1,250ウォン
これでは黒字になる方が不思議です。なぜ市長や市議が手を打たないかというと、料金値上げによる市民の反発を恐れて誰も手を付けないのです。
「誰がネコに鈴を付けにいくんだよ」とネズミたちは相談――あれです。
というわけで、「ソウル地下鉄」は1.6兆ウォンの資金不足が予測され「どうすんだコレ」という事態になっております。
(吉田ハンチング@dcp)