イギリスのEUからの離脱交渉がうまくいっていないため、いわゆるハードブレグジットへの準備が必要という報道が多く見られるようになっています。イギリスで行われた直近の意識調査によれば、「EUに残留した方が良い」とする回答が過半数を超えています。ただ、ここまで来てしまった以上もう後戻りはできません。たとえイギリスが「やっぱりEUからの離脱やーめた」と言ったとしても許されないでしょう。
スケジュールからいえば09月中には離脱条件の大枠が決まってる必要があります。しかし、イギリスとEUの協議はまとまる気配を見せていません。EU側のミシェル・バルニエ首席交渉官は「EUは合意なきイギリスの離脱にも備えなければならない」と発言しています。
もっとも、バルニエさんは前日には「イギリスに対して前例のないパートナーシップを提案する可能性がある」と、さも協議がうまくいくようなことを言っていたのですが。市場関係者にすれば「どっちなんだよ」と突っ込みを入れたいところでしょう。バルニエ首席交渉官の発言のおかげでポンドは乱高下しております。
(柏ケミカル@dcp)