「PEG」とは? 割安株を見つけるための指標

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株式市場に投資して勝つためには、割安株を見つけることが必須です。株式の割高・割安を見分けるためのINDEX(指標)の一つに「PEG」(ペグ)があります(あるいは「PEG Ratio(レシオ)」)。PEGは「PER(Price Earnings Ratioの略:株価収益率)」などと比べてより確実に割高・割安を示すINDEXといわれます。

■「PEG」とは? その計算方法

PEGは「Price Earnings Growth」の略で、以下の式によって計算できます。

PEG = PER ÷ 利益成長率

この利益成長率はEPS(Earnings Per Shareの略:1株当たりの純利益)の成長率を指しています※。株価収益率を利益成長率で割るわけですから、利益収益率に比べて株価収益率がどのくらいの割合なのか、つまりは企業活動によって利益を生み出す率に比べて、株価の収益率が高いのか低いのかが数字になって示されるわけです。

■「PEG」で判断できること

上の式からも分かるとおり、株価の収益率が、企業活動によって生み出される利益率と同等なら「1」ですね。

株式の収益率が、企業活動によって生み出される利益率よりも小さければPEGの値は1よりも小さくなります。株式の収益性が企業活動の収益性を反映していないので、つまり株価は「割安」と考えていいわけです。

逆に、株式の収益率が、企業活動によって生み出される利益率よりも大きければPEGの値は1より大きくなります。株式の収益性が企業活動の収益性を過大評価しているので、つまり株価は「割高」と考えられるわけです。

ただし、この式で使っている「PER」「EPS」には予測が入っています(どんな利益収益率の数字を使ってもそれが将来の結果を示すものであれば同じです)。未来の収益について「こうだろう」という金額を推し測り、その数字を用いてるのです。ですから、「1」「1よりも小さい」「1よりも大きい」などもブレるのであって、これをそのまま「適正」「株価が過小評価されている」「株価が過大評価されている」と当てはめることはできません。そのため、PEGというINDEXでは一般に以下のような評価がされます。

●INDEX「PEG」の値による判断
PEGの値が2以上割高
PEGの値が1-2適正
PEGの値が1未満割安

※「利益成長率」をEPSの成長率とするのではなく、「経常利益の成長率」などとするという定義もあります。いずれの場合でも未来に対する予測であることに変わりはありませんのでここに推測の不確実性が入り込みます。

「PEG」はPERよりも適正に「株価の割安・割高を判断できる」といわれます。PERはさっぱり当てにならないといわれたりしますので、もしファンダメンタルの判断に困ったらPEGを参照してみましょう。

(柏ケミカル@dcp)

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