韓国経済に大きな影響を与える件です。
韓国政府は11月01日に「ウイズコロナ」に舵を切りました。、この日より日常回復の第1段階をスタートするとしたのです。
しかし、これは裏目に出ました。
韓国政府の決定を嘲笑するように新規感染者、死亡者数が増加一途をたどったのです。以下のように韓国では新規感染者・死亡者数は急増しています。
↑ラインは1週間の平均。12月09日時点で新規感染者数数は「7,102人」、死亡者数は「57人」(2021年12月09日12:44)。⇒参照・引用元:『Reuters』「COVID-19 TRACKER」
1日の新規感染者数はついに「7,000人」を突破しました。
そもそも「日常回復の第一段階をスタート」とする日が、以下のように新規感染者数がいったん底を打ったように見えたのに再び上昇を始めた途上の日でした。
この後、新規感染者数、死亡者数共に急上昇していきました。後知恵のような物言いになって恐縮ですが、政府の判断が明らかに拙速でした。
この新規感染者・死亡数の急増に対しても韓国政府は特にウイズコロナの姿勢を崩しませんでした。韓国政府が動いたのは11月29日になってからです。Money1でもご紹介しましたが、文在寅大統領臨席の下、「コロナ19対応特別防疫点検会議」を開催。
「11月29日から日常回復の第2段階に入る」という計画を撤回しました。
しかし、文大統領は「日常回復を後退させるわけにはいかない」、「現在の緩和状態を維持しながら特別防疫体制を4週間実施する」としたのです(これは青瓦台・大統領府の公開した大統領自身の言葉です)。
つまり、文大統領の指示は「特別防疫体制は取るものの、現在のウイズコロナを維持せよ」です。
また、特別防疫体制というのは、実質的には「ブースターショットを推奨する」というだけであって、特に目立つ対策はありません。
4週間の現状維持は12月25日まで続くわけですが、このままでは新規感染者が1日当たり1万人を超えるのではないかという予測が韓国メディアに出るほどです。
12月08日、青瓦台・大統領府は、「文大統領は、非常に厳重になったコロナ19の状況に関して特別防疫対策を徹底的に履行することが何よりも重要であるとし、政府は可用資源を総動員して防疫状況安定化に総力を傾けてほしいと述べました」というプレスリリースを出しています(以下)。
大統領府の強い推奨があったので、ブースターショットの接種率は上がっています。特に重症化患者が多い高齢者が問題ですが、12月08日0時の時点で、
80歳以上:50.0%
となっています。またブースターショット接種速度も向上しています。
11月29日~12月05日:11.3万人
12月06日~12月07日:22.7万人
韓国政府は「1日当たりの新規感染者1万人まで対応できる」としましたが、たとえ病床が確保できたとしても医療従事者の数がとても足りません。現段階でも医療崩壊が起こりそうなのです。もし1万人を超えたら……恐ろしい事態となるでしょう。
「K-防疫」はすでに崩壊しています。
(吉田ハンチング@dcp)