「中国の国鉄」2024年の現状。負債総額「125兆8,167億円」。営業利益は黒転

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↑大変に不細工な北京西駅の駅舎。

読者の方から「中国の国鉄ってもうかっていますか?」という質問をいただいたので、それについてご紹介します。

中国の国鉄というと、『中国 国家鉄路集団有限公司』のことをおっしゃっていると思われますが、直近、2024年第1四半期の財務諸表が公開されています。以下です。

貸借対照表を見ると、以下のようになっています。

2024年第1四半期(01~03月)時点
資産:9兆4,027億元(192兆7,553.5億円)
負債:6兆1,374億元(125兆8,167.0億円)
自己資本:3兆2,653億元(66兆9,386.5億円)

円換算は2024年08月09日の「1元=20.50円」で行いました/以下同

負債比率(負債/自己資本)を計算すると「約188%」になります。つまり、負債が自己資本の約1.88倍あるわけです。

もうかってるのか?ですが以下が連結の業績です。

2024年第1四半期(01~03月)
総売上:2,833億4,316万元(5兆8,085.3億円)
営業利益:66億7,144万元(1,367.6億円)
当期純利益:6億31万元(123.1億円)

2024年第1四半期は黒字です。営業利益率(営業利益/総売上)は「約2.4%」。

面白いのは、前年同期(2023年第1四半期)は「-109億5,788万元」と赤字だったのですが、直近では黒転している点です。

同様に純利益の方も、2023年第1四半期には「-163億2,193万元」でしたが、2024年第1四半期には「6億31万元」と黒転しています。

もうかっているか、いないかでは、とりあえず「黒字」という状況です。

(吉田ハンチング@dcp)

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