2024年11月21日、韓国の関税庁が「2024年11月01日~11月20日の輸出入状況」を公表しました。11月中盤時点で、韓国経済の屋台骨を支える貿易がどのように推移しているのか見ておきましょう。以下をご覧ください。
2024年11月01~20日
輸出:356億1,100万ドル(5.8%)
輸入:348億1,300万ドル(-1.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):7億9,800万ドル2024年01月01日~11月20日
輸出:6,014億5,200万ドル(5.8%)
輸入:5,610億8,800万ドル(-2.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):403億6,400万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2024年11月01日~11月20日の輸出入状況」
11月01~10日の月初では、なぜか輸出が「17.8%」も減少し、貿易収支は「-8億5,600万ドル」と赤字だったのです、月央になって、これまたなぜか戻りました。
主要輸出品目の動向を見てみましょう。以下のようになっています。
半導体が相変わらず好調で、11月01~20日は「77億1,200万ドル」で対前年同期比で「+42.5%」と派手な増加幅です。
船舶が対前年同期比で「+77.1%」と派手な数字を出していますが、韓国の造船業は薄利多売というヘンな状況でもうかりません。韓国メディアが「ジャックポットだ~!」と騒いでも決算は赤字になる――というおっかしな会社ばかりです。
半導体はいいのですが、乗用車:-17.7%、石油製品:-10.4%、無線通信機器:-12.2%と、これまで好調としてきた輸出品目が怪しくなってきています。
問題の対中国貿易は、以下のようになっています。
2024年11月01~20日
対中国輸出:74億6,700万ドル(3.5%)
対中国輸入:81億700万ドル(2.0%)
対中国貿易収支(輸出 – 輸入):-6億4,000万ドル
月央段階で、対中国貿易は6億4,000万ドルの赤字です。大きめなので、あと10日間でどのように締まるのかが注目されます。
韓国メディア、また韓国政府は「輸出が回復している」としていますが、半導体以外は低迷してきているのが本当のところです。
(吉田ハンチング@dcp)