2024年12月03日、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が深夜突然に「非常戒厳」を宣布しました。
戒厳令です。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は緊急談話で以下のように述べました。
「北朝鮮の共産勢力の脅威から自由大韓民国を守り、国民の自由と幸福を略奪する恥知らずな親北反国家勢力を一掃し、自由憲政秩序を守るため非常戒厳令を宣言する」
「非常戒厳令を通じて、破滅の淵に立たされた自由大韓民国を守り抜く」
「これまで悪行を繰り返してきた反国家勢力を必ず根絶する」
「これは体制転覆を狙う反国家勢力の動きを抑え、国民の自由と安全、そして国家の持続可能性を保証し、次世代に正しい国家を引き継ぐためのやむを得ない措置だ」
「可能な限り早期に反国家勢力を一掃し、国家を正常化させる」
「戒厳令の宣言により、自由大韓民国の憲法的価値を信じて従う善良な国民の皆さんには多少の不便があるだろうが、この不便を最小限に抑える努力をする」
「この措置は自由大韓民国の永続性のためにやむを得ないものであり、大韓民国が国際社会において責任と貢献を果たすという外交政策の基本方針には何の変化もない」
「私は国民の皆さんだけを信じ、自由大韓民国を守り抜く。私を信じてほしい」
以前から、Money1では尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは朴正煕(パク・チョンヒ)ワナビーだとご紹介してきましたが、まさか本当に戒厳令にまで踏み込むとは!――です。
韓国の憲法第77条によって、大統領は戒厳令を宣言できます。
しかしながら、国会が在籍議員の過半数で戒厳解除を要求した場合、大統領は宣言を解除しなければなりません。これがルールです。
今回の突然の戒厳令宣布に与野党共に反発を強めています。
与党『国民の力』の代表である韓東勲(ハン・ドンフン)さんは、「尹大統領の非常戒厳令宣言は間違っている」「国民と共に阻止する」と批判の声を上げています。
『共に民主党』党首、李在明(イ・ジェミョン)さんは「検察が支配していた国家が軍が支配する国家へと転換することを放置しない」と述べています。
無茶苦茶です。
治安維持組織が動いています。
国防部は全主要指揮官会議を招集し、キム・ヨンヒョン国防部長官が全軍に非常警戒と準備態勢を強化するよう指示。警察もチョ・ジホ庁長の主宰で緊急会議を開き、対応策を議論。
2024年12月03日夜、警察は国会正門の出入りを封鎖。警備部隊が国会の全出入口を閉めて関係者の立ち入りを制限しています。
左派・進歩系のアンポンタン議員の群れ『共に民主党』のおかげで政策が次々と潰され、検事や政府高官が弾劾されてもうどうしようもない――という、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の気持ちは分からなくはありませんが、これはダメです。
(吉田ハンチング@dcp)