休日なので読み物的な記事を一つ。
「元CCTVの美女司会者が子どもを連れて日本に定住、日本を国内より良いと絶賛」という記事があったのでご紹介しておきます。
この話題は2024年からあったもので、例えば『bilibili(ビリビリ)』には「央视女主播,定居日本」といった動画が上がっていました。
紹介されているのは、1982年生まれの「孫靖涵」という女性です。
2000年に『北京放送学院』(現・中国伝媒大学)に進学。同校は「司会者のゆりかご」として知られるアナウンサーを多数輩出する名門として知られています。
2003年、21歳のときに孫靖涵さんは「MTV 中国地区の音楽番組司会者コンテスト」に応募して地区1位を獲得。全国区で優勝はできませんでしたが、3位となって業界関係者や視聴者から注目を集めました。
2006年、『中国伝媒大学』を卒業後、『CCTV』(中国中央テレビ)に就職。『CCTV』の第4チャンネルに配属されました。

↑『CCTV4』キャスターを務めていた時代の孫靖涵さん。うちの編集長が「由美かおるさんみたいな昭和な美人だなあ」と言っていました。
ほどなく、孫靖涵さんは『中国ニュース』のキャスターとなりました。ニュース番組の他にも、『環球時訊』などの国際ニュース番組も担当。
2010年、28歳のときに孫靖涵さんは、鉄板の生活を保障する『CCTV』の職を辞し、渡米。『ジョージタウン大学』の修士課程で学ぶことを選択します。
中国に帰った孫靖涵さんはネット関連企業に就職しますが、2019年に7歳の息子を連れて今度は日本に。東京に移住して新生活を開始。
総合的な資質を鑑みて育成する教育理念
清潔で秩序ある社会環境
比較的ゆるやかな生活リズム
――が、孫靖涵さんの求める生活環境と一致していたからだそうです。
孫靖涵さんはゼロから日本語を学び始め、毎日一定時間を割いて単語を覚え、文法を学び、ドラマを見たり、日本語ラジオを聞いたり、近所の人と交流したりして語学能力を強化した――とのこと。
孫靖涵さんは現在も日本におり、「日本に定住」――と説明しています。
↑孫靖涵さん、赵曼丽さん、Renee(任意)3人が行っている「Podcast」の番組におけるProfile部分。孫靖涵
アメリカ・ジョージタウン大学。元CCTV(中国中央テレビ)アナウンサー、大手企業のバラエティ番組プロデューサー。現在は日本・東京在住(小紅書:孫靖涵)。――と書いてあります。
※2025年12月05日確認。
「現在、孫靖涵はすでに日本で6年生活しており、日本語で流暢に交流するだけでなく、現地社会に深く溶け込み、東京の生活リズムに完全に適応している」――そうです。
また「息子は個性発展を重視する日本の教育環境で健やかに成長し、多くの良い友達を作り、サッカー部、絵画部などのクラブ活動に積極参加し、陽光のように明るく朗らかになった」――とも。
面白いのは、この話題についてのSNSでの反応です。
「中国で最も特異な現象は、貧しい人々は愛国心を持っているが、エリート層は名ばかりの愛国心しか持たず、犬よりも早く逃げてしまうことだ」
「他の人には自由があり、私も自由を持ちたいのに、それができないのです」
「昔は日本をよく批判してましたよね?」
「なぜ平壌に行かないのですか?」
――などがあります。
他人が「いい暮らし」をしていると誰でも僻むものですが、外国に出かけることすら難しくなっている(パスポートが没収されたり発行されないなどの事態になっている)中国の皆さんからすれば、あまりいい感情は抱けないようです。
(吉田ハンチング@dcp)







