2026年06月05日(金)、韓国はまた株安・通貨安・債券安の「トリプル安」になりました。ブラックフライデーの再来です。
まずKOSPI(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。

04日の終値「8,639.41」から05の終値「8,160.59」まで約5.5%下落しました。暴落です。
次にドルウォン。

04日の終値が「1ドル=1,532.23ウォン」で、05日の終値が「1ドル=1,559.36ウォン」ですから約1.8%ウォンは安くなりました。
見ていただきたいのは以下です。チャートを「月足」にして時間軸を引くと以下のようになります。

もちろんまだ06月の途中で月足が締まったわけではありませんが、ローソク足の実体線で2008~2009年の韓国通貨危機時のウォン安水準を抜いているのです。
最後に債券。

2026年06月06日、韓国債3年物の利回りは「3.886%」まで上昇しました。利回りが上昇するということは、韓国債が売られている――ということです。
韓国の金融通貨委員会は基準金利を据え置いていますが、市場はそれと反対方向に動いています。
官製相場をやってきた株価については全国同時地方選挙も終わり、いつまでも玉を突っ込んでいられないですから調整局面になって当然ですが、問題は進行するウォン安です。
ウォンが安くなれば輸出入の障害となります。

上掲記事でご紹介したとおり、韓国ではインフレ率が上昇し、韓国国家データ庁が発表した「05月の消費者物価」よれば、2年2カ月ぶりに「3.0%」台に載りました。
ウォン安が進行すれば輸入価格が上昇します。輸入のドル決済においては必要なウォンが増えるからです。インフレ率が上昇傾向のところにウォン安が進行するわけなので、非常に痛い話です。
韓国では「3고(三高)」といわれます。
고물가(高物価)
고금리(高金利)
고환율(高為替)
この場合の「高為替」というのは、ドルウォン相場が高い――要するにウォン安を意味します。企業・家計にとっては苦しい状況が継続しています。
大統領府のボンクラ政策室長・金容範(キム·ヨンボム)さんは、2026年06月06日、自身のFacebookに以下のような投稿を行いました。
ちょうど1年前の今日の午後、政策室長としての仕事を始めました。
13四半期連続の小売販売マイナスという暗鬱なマクロ経済指標と、急騰する住宅価格という不調和の中で、どこから糸口を見つければよいのか、ただただ途方に暮れるばかりでした。
数年ぶりにスーツにネクタイを締めて記者室に立っていた私の写真を見ると、当時の呆然としながらも重苦しかった感情がそのまま思い起こされます。
そして1年が過ぎた今日、また別の風景に向き合っています。
史上最高水準の企業業績により、KOSPIは8,000ポイント台を記録していますが、為替レートは1,550ウォン台を形成しています。良いことも、難しいことも、いずれも私たちがまだ経験したことのない見慣れない課題です。
振り返ってみると、そばで共にしてくれた良い人々がいたからこそ、この1年を乗り越えてくることができました。苦しい瞬間ごとに、冷たい水をひと口飲んだ時のような励ましをかけてくださった方々に深く感謝いたします。
おかげで耐えることができました。
韓国民は現在も大多数は「ただただ途方に暮れるばかり」だと思われますが、半導体企業から利益を吸い上げることを考える前に根本的な不況回復のために仕事をなさったらいかがでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)





