新型コロナウイルス騒動で世界中の自動車メーカーが売上高の急減に直面しています。
自動車産業というのは裾野が広く、完成自動車メーカーが傾くと、自動車部品を納品している多数の自動車部品メーカーが巻き込まれて経営難に陥ってしまいます。
韓国でも同様です。
すでに惨状だが「本格的な危機はこれから」とのこと
韓国の蔚山(ウルサン)には『現代自動車(ヒュンダイ)』があり、自動車産業の拠点として知られていますが、ここで自動車部品メーカーのドミノ倒産が懸念されているのです。
すでに一部で顕在化していますので「懸念」ではなく「起こっている」と書く方がいいかもしれません。
「零細自動車部品会社10社のうち3社は工場を閉めた」という言葉を紹介している『毎日経済』の2020年07月15日付け記事では、以下のような例も取り上げています。
(前略)
B社の代表は、「耐えられるだけ耐えたが、本格的な危機は今から始まると考えている」と述べた。彼は「自動車市場の不確実性のために、最近、万一の事態に備えて運営資金10億ウォンの融資を受けたが、以前は2~3%台だったローンの金利が6%台まで上昇した」
とし、「零細企業は銀行からお金を借りるのが容易ではない」とした。
(後略)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
先に、文在寅大統領肝いりの「基幹産業安定基金」が自動車部品を手掛ける中小・零細企業に対して支援の手をさしのべる、みたいな記事もご紹介しましたが、実態はこのような状況なのです。
自動車関連企業に低金利で融資します、といった話はどうなったのでしょうか。韓国政府の「なんとか基金」は口ばっかりで全く機能していません。
本当にひどい話です。
(柏ケミカル@dcp)