レパトリ減税とは?

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アメリカ・トランプ大統領が進めている税制改革の一つに「レパトリ減税」があります。そのため最近にわかにニュースなどで「レパトリ減税」という言葉を聞くようになりました。レパトリ、またレパトリ減税とは何かについてご紹介いたします。

■レパトリは「レパトリエーション」の略です

レパトリとは「レパトリエーション(repatriation)」の略です。英単語のrepatriationは「帰還」「本国送還」といった意味ですが、企業が海外に投資していた資金を本国へ戻すこと、還流させることを「レパトリエーション」というのです。

また、金融機関・機関投資家が海外に持っている資産を売却し、これを自国へ還流させることも、同じようにレパトリエーションと呼びます。

このレパトリエーションを行うとそこに税金が掛けられます。「本国還流税」といった訳語が当てられます。トランプ大統領はその税率を「10%」とする考えを表明しています。

アメリカは他の国と違い、本国内だけでなく海外で上げた利益についても国内同様に企業に対して「35%」の法人税を課しています。ただし、その利益をアメリカに還流させると決めるまでは支払わなくてもいいことになっているのです。

この改革により、アメリカ企業が自国に利益を還流させた方が得だと判断すればかなりの税収になる、と期待されています。なにせアメリカ企業は海外に2兆6,000億ドル超の利益を持つとされていますので。

以前Money1でもご紹介したとおり、トランプ師匠の減税プランはかなり大胆なもの。法人税などの税率を下げて税収が減る分の一部を、このレパトリによってカバーしようと目論んでいるのです。

(高橋モータース@dcp)

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