韓国『ハンファ』詐欺案件とされた『ニコラ』から逃げられず!損切りもできない状況

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詐欺案件と指摘され、株価が急落中のアメリカ合衆国企業『ニコラ』(Nikola)が韓国企業に思わぬ痛撃を与えていることが分かりました。

韓国『ハンファ』グループが『ニコラ』の株式を大量に所有している!

『ニコラ』は燃料電池トラックを製造する技術があるという触れ込みだったのですが、同社には「そんな技術はない」とリサーチ&空売り集団『ヒンデンブルグ・リサーチ』(Hindenburg Research)によって数々のうそが暴かれました。


↑09月28日(日本時間)時点で『ニコラ』の株価は「19.46ドル」(チャートは『Investing.com』より引用)

2020年09月10日に『ヒンデンブルグ・リサーチ』が衝撃のリポートを発表して以降、『ニコラ』の株価は下落を続けています。実は韓国ハンファ』グループが『ニコラ』の株式に大量に資金を投じていたことが分かりました。

SEC(合衆国証券取引委員会)が提出した5%以上の株式保有者リストの中に韓国の『ハンファ』グループが入っているのです。

『ハンファ』ロックアップで損切りもできず!

しかし、『ハンファ』は『ニコラ』の株価急落にも関わらずただ見ているしかありません。

というのは、『ハンファ』が取得した『ニコラ』の株式は「ロックアップ」(lock-up)にかかっているのです。

ロックアップというのは、株式の新規公開・売り出し時に、大株主に一定期間市場で「保有する株式」を売却しないように、証券会社と契約を結ぶことをいいます。

なぜこんなことをするかというと、大株主が「上がった!もうかった!売ろう!」と大量の株式を売却に走ると、市場の株式の需給バランスが無茶苦茶になる可能性があるからです。

そのため「一定期間は保有すること」という契約を締結するのです。

『ハンファ』の場合もこの契約を締結しており、6カ月06月03日から180日間)は逃げられないのです。

つまり、『ヒンデンブルグ・リサーチ』(Hindenburg Research)のリポートによって株価が急落しているのに「損切り」(損を承知で売買を行うことです)もできない状況に陥っています。ロックアップにかかっているので暴落を指をくわえて見ているしかないのです。

「こんなことがあるんだなぁ」という珍しい、しかし気の毒な状況ですが、これはどうしようもありません。

PHOTO(C)『Nikola』

(柏ケミカル@dcp)

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