韓国「太陽光の売電価格」が急落!20年たってもペイできない

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さて、ここにきて太陽光発電についても暗雲が垂れ込め始めています。

雨後のタケノコのように中小・個人事業主が太陽光発電施設に設置に乗り出し、ここまで来たのですが、残念なことに『韓国電力公社』による、電気の買い取り価格が急落しているのです。

以下をご覧ください。

2017年平均:186.07ウォン/kW
2020年07月:116.02ウォン/kW
2020年09月:100.01ウォン/kW
2020年11月:79.27ウォン/kW

2020年11月の価格「79.27ウォン」は2020年07月の「116.02ウォン」と比べて「31.7%下落」です。2017年の「186.07ウォン」と比較すればなんと「57.4%下落」したことになります。

なぜここまで買い取り価格が下落したかというと、答えは簡単で、以下のように「事業者がばかみたいに増加したから」です。

太陽光発電事業者数
2017年:2万1,205
2020年:6万6,938

過当競争になったため、発電した電気の買い取り価格が下落。そのために『韓国電力公社』は大きな黒字になるという思わぬ効果がありましたが――そうなのです、この先、太陽光発電施設を増やすことなどできるのか?という点が問題です。

この件を報じた韓国メディア『韓国経済』は以下のように計算しています。

(前略)
土地代を除いても、太陽光発電施設の建設には㎾当たり150万ウォンが必要である。

電力の買い取り価格を80ウォンだとしても、17年経過して初めて設備コストを回収することができる計算になる。

土地購入と設備設置のための資金融資の利子費用の維持・補修費用まで考慮すれば、太陽光発電設備の稼働期間(寿命:筆者注)である20年が経過しても収益を上げるのは難しい
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国経済』「[단독] 정부 믿었다가 줄도산 위기…악몽이 된 태양광 정책」

というわけで、太陽光発電施設の寿命である20年まで稼働させても利益を出せない計算になるのです。しかも、これから施設が増加すればもっと買い取り価格は下がるでしょう。

赤字が見えているのに、いったい誰が太陽光発電事業に身を投じようと考えるでしょうか?

ですが、韓国政府は「太陽光発電の普及拡大は成功を収めている」と自画自賛しているのです。ある意味、幸せな方々だといえるでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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