中国がコロナ禍から順調に回復している、というニュースが一般に流れていますが、「本当に?」とそれを疑わせる報道が中国メディアでは出ています。今回ご紹介するのは、中国の消費についてです。
(前略)
中国の消費成長率は2020年11月時点で前年比4.8%減とマイナスからプラスに転じることができず、ウイルス流行は中国経済に大打撃を与え、特に住民の消費に打撃を与えている。
(後略)
消費がまっとうに回復していないことが示されています。
『搜狐财经』2021年01月06日の記事によれば、『中国首席エコノミストフォーラム研究院』の林采宜副所長がインタビューに答えて、
2020年コロナ禍が中小企業を大打撃を与え、家計の可処分所得が25%と大幅に減少したため、2021年には消費がほとんど振るわず、経済を支えるための投資がまだ必要になる
との見通しを述べています。ほとんどの中国人の収入が、実は非常に少ないことは先にご紹介したとおりですが、さらにコロナ禍で可処分所得が25%も減ったというのです。これでは消費が回復するわけがありません。
(吉田ハンチング@dcp)