韓国では空前の株式投資ブームですが、株式市場で「空売り全面禁止」措置が取られています。2021年05月03日から一部銘柄については空売り解禁になりますが、投資家はその準備を始めたようです。
金融投資協会によれば、これまで史上最大の更新を続けてきた投資家預託金に大きな変化が現れました。預託金というのは、実際に資金を投じるために口座に置いてあるお金です。いわば「待機資金」です。これまで、韓国の投資家は市場に入る好機を窺(うかが)って、預託金が増加し続けていました。
しかし、
投資預託金の変化
2021年01月12日:74兆4,559億ウォン
2021年02月04日:66兆71億ウォン
8兆4,488億ウォン減少
2021年01月12日:74兆4,559億ウォン
2021年02月04日:66兆71億ウォン
8兆4,488億ウォン減少
と、約8.4兆ウォンが消えました。本件を報じた韓国メディア『毎日経済』は以下のような解説を行っています。
(前略)
減少分の一部は、株式買取に使用されたと予想されるが、株式市場の上昇傾向がやや弱くなり、資金を回収している投資家が多いと推定される。(中略)
金融当局が5月から空売りを一時的に再開すると発表したことも、投資心理を萎縮させている。
(後略)
「株式もそろそろ潮時」と考える投資家が増えているのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)