韓国メディア『毎日経済』に面白い記事が出ましたので、小ネタではありますがご紹介します。これまでの韓国の経済危機では、その前年に比べて離婚件数は増加してきたのに、今回のコロナ禍では増えなかったというのです。
以下です。
韓国「経済危機」時の離婚件数
1998年:11万6,284件(対前年比:27.6%増加)
2003年:16万6,617件(対前年比:15.0%増加)
2009年:12万3,999件(対前年比:6.4%増加)
1998年:11万6,284件(対前年比:27.6%増加)
2003年:16万6,617件(対前年比:15.0%増加)
2009年:12万3,999件(対前年比:6.4%増加)
1998年は「1997年アジア通貨危機」の翌年、「2003年カード大乱」の翌年、2009年は「2008-2009年韓国通貨危機」で「2008年リーマンショック」の翌年です。
日本人になじみのない「カード大乱」というのは、クレジットカードの利用を促進したために起こった経済的混乱です。2003年01月にはクレジットカードの延滞率がなんと「11.2%」に達し、債権の回収が困難になったカード会社が傾くなどして危機的状況になりました。
それはともかく、上記に比較して2020年です。
2020年:9万7,331件(対前年比:4.2%減少)
このように離婚件数はむしろ減少しています。ただし、これは2020年01~11月の結果。12月分がまだ締まっていませんが、上記の経済危機の際のように大きく増加した――ことにはならない見込みです。
なぜ、今回の経済危機で離婚件数が増加しなかったか、ですが、そもそも婚姻件数自体が減っていることが理由に挙げられます。
2020年、韓国はとうとう人口の自然減少フェーズに入りました。婚姻件数も減り、これに併せて離婚件数も減少しているというわけです。結婚しなければ離婚もできませんので。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「経済危機のたびに離婚増えたが…『コロナ危機』は違った」
(吉田ハンチング@dcp)