アメリカ合衆国『国際貿易委員会』(略称:ITC)は、韓国『LGエネルギーソリューション』が韓国『SKイノベーション』を「営業秘密の窃盗」で訴えた件で、『LGエネルギーソリューション』に軍配を上げました。
先にご紹介したとおり、この判決が確定すると『SKイノベーション』は「バッテリーセル・モジュール・パック、関連部品・素材を10年間、合衆国に輸入禁止」になります。
そのため同社の株価は以下のように下落しました(2021年02月15日)。
大統領の拒否権が発動されればこの判断を覆すことができるので、ジョージア州のブライアン・ケンプ知事はバイデン大統領に拒否権を行使するよう要請しています。これは『SKイノベーション』の工場が同州にあるためです。
10年間禁止!になると工場は無用の長物となり、雇用や税収がなくなりますので。
ただ、大統領が拒否権を行使する可能性は非常に低いと見られています。『SKイノベーション』は『LGエネルギーソリューション』に賠償金を支払うなど、なんらかの合意に達しなければ商売が立ちゆかなくなるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)