呆れるような事実が明らかになりました。
例の、2020年04~10月の整備期間を終え、試験運転を行ったら原子炉が緊急停止した、韓国・原子力発電所のハンビット5号機(霊光5号機)
の件です。この事故が起こった原因は、原子炉上部の管クリアランス部分を指定された材料で溶接しなかったことが原因と指摘されています。管クリアランスというのは、制御棒が通る部分のパーツです。
ここは非常な高温に耐えるために「インコネル690」という「高クロムニッケル合金」を使わないといけないのですが、それが正しく使用されていなかったのです。
なぜそんなことになったのかを調査していたのですが、2021年02月17日、「原子力安全委員会ハンビット原発地域事務所」は調査結果を公表。
溶接資格のない無資格者が作業を行った
のが事実と認めました。また、
問題があった2カ所以外にも2つの管クリアランスでも手順どおりの作業が行われていなかった
のも判明しています。
ずさんにもほどがある話ですが、このようないい加減な保守作業が行われている原発が日本のすぐ斜め上で稼働しているという事実に背筋が寒くなりませんか。
(吉田ハンチング@dcp)