韓国「自動車企業」の労組との戦い「営業利益の30%を分配せよ」

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韓国メディアの日本語版などだけ見ていると、『現代自動車』絶好調!と思われるかもしれませんが、実は同社の04月期の販売台数は前月比で下がっています。

半導体不足で販売台数にブレーキ!

以下をご覧ください。

2021年04月『現代自動車』販売台数
国内販売:7万219台(前月比:-4.9%
海外販売:27万5,558台(前月比:-9.5%
小計:34万5,777台(前月比:-8.6%

2021年になってから自動車の販売台数は増加してきたのですが、あの半導体不足が『現代自動車』も直撃し、生産台数が減少。そのため販売台数も減少というわけです。

労働組合との交渉始まる

販売台数が減っているので『現代自動車』の経営陣も頭を悩ませているでしょうが、さらに頭が痛いことに労働組合が賃金交渉の準備を始めています。『現代自動車』労働組合は2021年05月12~14日に臨時代議員会議を開催して「要求案」を固める予定です。

一方、グループ企業の『起亜自動車』では、

基本給「9万9,000ウォン」(約9,702円)の引き上げ
2020年の営業利益の30%をボーナスとして支給
定年の延長

という要求を固めたとの報道が出ています。「営業利益の30%」をよこせという要求が入っています。ざっくり営業利益6兆ウォンとして「1兆8,000億ウォン」(約1,764億円)を分配せよ、というわけです。

先にご紹介したとおり、『ルノーサムスン』では経営陣と労働組合が全面対決となっており、労働組合が事業所を占拠するといった事態となっております。

『韓国GM』も05月中に本年の賃金交渉を開始する予定です。

基本給「9万9,000ウォン」(約9,702円)の引き上げ
成果給・激励金を1,000万ウォン(約98万円)以上支給すること

などを要求するとされています。

――というわけで韓国の自動車企業は、ただでさえ半導体不足で大変なのに労働組合との攻防でも大変なことになっています。

(吉田ハンチング@dcp)

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