2021年10月07日、韓国の文在寅大統領は「水素経済と水素先進国のビジョン」を公表。水素経済を築くための技術開発を推進し、水素先進国になると宣言しました。
水素経済を作れるような基礎技術は韓国には基本ありません。『現代自動車』の燃料電池車「NEXO(ネクソ)は『トヨタ』の特許開放(2015年01月)があって初めて作れたものであって、例えば水素の貯蔵技術にしても『大阪ガス』から提供を受けているような状態です。
華々しく宣言するのは気持ちいいかもしれませんが、自分がどれほど実現困難なことを述べているのかについては恐らく理解してはいらっしゃらないでしょう。
文大統領の素晴らしい宣言にもかかわらず、国土交通部から「韓国の高速道路の水素ステーションが1カ月に1カ所の割合で壊れている」という監査結果が出ています。
報じているのは韓国メディア『エネルギーデイリー』ですが、韓国では監査が行われている最中でもあり、『道路交通公社』が提出した資料を基にしています。
2019年:61件
2020年:87件
2021年:73件
小計:221件
韓国の高速道路のサービスエリアには、2019年から8カ所の水素ステーションの運営を行っており、2021年には4カ所が追加。現在では計12カ所あるとのこと。
7022日で221件の故障なのでだいたい1カ月ごとに1カ所で故障が発生したことになります。
記事の一部を以下に引用します。
(前略)
主な故障原因はクーラー故障、コンプレッサー異常、ディスペンサーの故障、フリークーラー故障などである。水素自動車充電ステーションの故障後の修理で長くかかった事例としては、2019年10月安城休憩所(釜山方向)充電所が高圧ホース破裂で9日間運営を停止した。
(後略)※引用元は同上
結構な頻度で故障を経験していますが、メンテナンスをきちんと行っているのか気になるところです。今からこのような状況で水素社会が思いやられます。
(吉田ハンチング@dcp)