【韓国は日本とカナダを押しのける】「韓国はG5になる」公約は実現可能?――という話

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小ネタかもしれませんが、興味深い件ですのでご紹介します。

韓国メディア『朝鮮日報』が崔晳泳(チェ・ソクヨン)前外交部経済通商大使へインタビューを行った記事を出しました。

この崔さんは、アメリカ合衆国と韓国とのFTA交渉妥結交渉に当たった人物で、交渉の中で合衆国から「正規空母ジョージ・ワシントンを引く」と脅されたことなど明かしており、非常に興味深い内容となっています。

もしご興味があったら、ぜひ以下のURLより全文を読んでみることをお薦めします(Google Chromeの自動翻訳でも大意はつかめます)。

⇒参照:『朝鮮日報』「米韓FTA交渉中に航空母艦「ジョージ・ワシントン」が飛び出した理由とは?」

弱小国が強大な国と交渉を有利に進めるには……といったノウハウが、実際に合衆国との交渉に骨を折った人物の口から聞くことができる良質な記事です。

「韓国はG5になる!」という公約についてどう思うのか?

しかし、その本筋とは関係ないのですが、記事内に見逃せない部分があるので、そこだけピックアップしてご紹介します。

他でもない、次期大統領候補が公約に掲げている「5年以内に韓国をG5(世界の主要5カ国)にする」という件です。

『朝鮮日報』の記者は記事の結びでこの件について聞いています。以下に当該部分を引用します。

――大統領候補らは皆、自分の任期中に韓国を米・独・英・仏と肩を並べるG5(主要5カ国)国家にすると言っています。どう思いますか?

G5を夢見るのは自由だが、自動的に実現するのは難しい。

経済力はフランスやイギリスのような国に近い潜在力を持っていると見ることができる。

しかし、このような潜在力を具現化するには、国内および国際政治と未来に関する確固たるビジョンと哲学を持って政治的統合と安定を実現できる指導者が必要だ。

韓国の経済力は現在世界10位だが、国内政治と外交安保の戦略ははるかに低い水準で物足りなさがある」

⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「米韓FTA交渉中に航空母艦「ジョージ・ワシントン」が飛び出した理由とは?」

まず、韓国のいう「自国も入ったG5」というのは、

・アメリカ合衆国
・イギリス
・ドイツ
・フランス
・韓国

なのだということが分かります。

つまり、現在G7と呼ばれる国の中から、カナダ日本イタリアを押しのけ、自分が入って「世界主要5カ国」と言うつもりなのです。

また、この崔さんの考えでは、韓国はフランスやイギリスに近い経済の潜在力を持っているそうです。

「韓国の経済力は現在10位」と自分で述べているのに、5位に入れる潜在的な経済力を持っているという根拠はなんなのでしょうか。

G7といわれる国は全てハードカレンシー、およびハードカレンシーに準ずる自国通貨を有しています。この一点だけ取ってみても、韓国はこのメンバーに入れないのではないでしょうか。

また、韓国は2020年の合計特殊出生率が「0.74」という世界最低の国です。Money1ではしつこくご紹介しておりますが、人口が急スピードで減少していっています(現在進行形です)。

この先、生産年齢人口が世界最悪のスピードで激減する国の経済力が、なぜG5に加われるほど上昇するなどということが信じられるのでしょうか?

韓国の次期大統領候補の中に「5年でG5入りだ!」と公約を掲げている方が確かにいらっしゃいますが、公約を果たせなかった時の「罰ゲーム」も公約に入れておいていただきたいものです。

その方が楽しみに大統領の任期を見守ることができそうですから。

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(吉田ハンチング@dcp)

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