2022年06月10日、『韓国銀行』から2022年04月の国際収支統計が公表されたのですが、非常に興味深い点があるのでご紹介します。
負債を積み上げ続けているというデータです。
まず以下をご覧ください。金融収支の中の「その他投資」の収支です。
「その他投資」は外国との融資取り引きを計上する項目です。それが「▲100億5,100万ドル」にも達しています。これが何を意味するかというと、韓国から外国への融資(資産)より、外国から韓国への融資(負債)の方が100億ドルも多かったということです。
つまり、韓国は04月に外国から巨額の借金をしたということです。
その細目を見てみましょう。以下をご覧ください。
その他融資の負債の部を見てみると「102億1,910万ドル」も積み上がっています。このうち「短期融資の負債」が「83億1,780万ドル」もあります。
短期融資ですから、1年以内に外国に返済しなければならない融資です。この「83億1,780万ドル」は前月03月の1.9倍で、規模からいえば2020年03月以来の大きさです。
また上掲のとおり、韓国はその他投資で負債を重ねています(金額は以下)。
その他投資・負債の増加
03月:104億4,450万ドル
04月:102億1,910万ドル
03月:104億4,450万ドル
04月:102億1,910万ドル
このように100億ドル規模で連続して外国から融資を受けているのは、ドル不足によってドボン寸前になった2020年03・04月以来のことです。
――というわけで、韓国はこの2カ月ドル調達に励んでいると見ることができます。ドルが足りないのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)