韓国に尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権が発足してから、まだ2カ月たっていませんが、前文在寅政権で隠されていたことにメスが入っています。
先にご紹介した、海洋水産部の公務員、イ・デジュンさんが指導船上から失踪。北朝鮮軍に銃撃されて亡くなった件はその顕著な例です。
明らかになった「文政権のウソ」
上掲記事でご紹介したとおり、北朝鮮側にイさんが捕らえられたと報告が入ってから殺害されるまでに3時間ほどの時間があったことが判明しています。そのため「統領府は何をしていたんだ」と問題になっています。
いえ、事件が発生した2020年にも問題になったのです。
しかし、文大統領府は「南北間の軍事通信線が途絶しており、北朝鮮に連絡ができなかった」と釈明しました。連絡ができなかったため殺害を防げなかった――としたのです。
この言い訳が、与党『国民の力』「海水部公務員被撃事件真相調査TF」によってウソだと判明しました。
国連軍司令部の板門店チャンネルが生きていたので、北朝鮮と接触しようとすればできたのです。
しかも文在寅大統領は、報告を受けた後、就寝しました。この時点でイさんはまだ生存していたのです。
ウソつきなどの批判に一切答えない文在寅
このように徐々に真実が明らかになっていますが、韓国メディアや識者からは文在寅大統領、文政権に対して「ウソつき」「偽善者」などの批判が上がっているのです。
これら批判に対して、Facebookに活発に投稿しているのにもかかわらず、文在寅さんは沈黙を守っています。
この我関せずの姿勢に韓国メディア『毎日経済』が痛烈は批判記事を上げています。以下に記事の一部を引用します。
(前略)
連日暴露資料を公開している『国民の力』が、文前大統領を嘘つきで偽善者に追いやっている。深刻な人格冒とくだ。
それなら名誉回復のためにも、悔しい部分があったり誤解があったら、これを正そうとする努力をするのが正常だ。
(中略)
西海被殺公務員、強制北送帰順漁民に件で国が騒々しいのに「私とは関係ないから口を閉じる。支持層とだけ疎通する」という意志を示したようで無責任だ。
情報を公開して真実を究明してほしいという西海被殺公務員遺族の愛情のこもった哀願などには関心もないようだ。
(後略)
Money1でも何度もご紹介しているとおり、文在寅という人は自分が称賛されるときには表に出ますが、非難されそうな際には一切顔を出しません。これは文在寅大統領の顕著な特徴でした。
恐らく自身が勾留といった事態になりそうなときまで、何もいわないのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)