韓国「中国は我々の立場をよく理解している」そうかなぁ

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日本安倍晋三首相の「自由と繁栄の弧」は「インド・太平洋戦略構想」となり、中国を封じ込めたいアメリカ合衆国との同盟をさらに強めるものとなりました。

安倍さんがいかに構想力に富んだリーダーであったかが分かります。

韓国はどうするんだ?と合衆国から問われ、前文在寅政権時には「特定の国を標的にするのはよくない」という及び腰な対応でした。中国に気を使ったわけです。

合衆国は「こりゃダメだ」ということで文政権をとことん冷遇しました。

左派・進歩系文政権から保守よりの尹政権に変わり、合衆国、日本との関係を重視するようになっています。

現大統領、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは選挙時から、インド太平洋経済フレームワーク、「QUAD(クアッド)」に参加するとしてきました。大統領になってからも同様の主張をしたのですが、合衆国は「クアッドのメンバーは増えないよ」と一蹴。

しかし、合衆国および日本が対中国包囲網のインド・太平洋戦略をとっている以上、韓国もなんらかの形で「仲間であること」、少なくとも「合衆国の反目には回らないこと」を示さなければなりません。

――というわけで、韓国は独自の「インド太平洋戦略」を策定しています。Money1でもご紹介したとおり、先日「最終版」なるものが公表されました。

自由、平和、繁栄のインド-太平洋戦略」といいます。日韓のメディアは報じませんが「借りパク」ではないでしょうか。

この「自由、平和、繁栄のインド-太平洋戦略」は韓国メディアからは「中国を包容するもの」と評されています。中国包囲網に加わる気があるのかないのか怪しいものです。

韓国版のインド-太平洋戦略は「中国を包容する」。韓国はいつまでコウモリなのか
日本ではあまり報道されていませんが、2022年12月28日、韓国の第20代大統領室は「自由、平和、繁栄のインド-太平洋戦略」最終版を公開しました。どこかで聞いたようなタイトルです。韓国は独自に「インド-太平洋戦略」を策定しているのです。安倍...

韓国議員団の台湾訪問に中国は激怒

リアルタイムで取り上げ損なったのですが、2022年12月28~31日、年末のどさくさまぎれで韓国の議員団が台湾を訪問しました。中華民国(台湾)の外交部は以下のような歓迎のリリースを出しています。


↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。

⇒参照・引用元:『中華民国 外交部』公式サイト「外交部は、韓国国会の「韓台国会議員友好協会」のチョ・ギョンテ会長の台湾訪問を心から歓迎する」

台湾を議員団が訪問することで韓国は「無断で台湾を訪れるとは何事か!」と中国の怒りを買いました。

2023年01月05日、駐韓中国大使館の報道官は「『一つの中国』原則と中韓国交正常化共同声明の精神に反する。『台湾独立』勢力に誤ったシグナルを送り、中韓友好の政治的基盤を損ねる」とおなじみのメッセージを出しました。

「他国要人の訪台」時と同じ反応です。いかに腹が立っても飛行機を撃墜するわけにはいきませんし、中国は訪台する自由主義陣営国要人を黙って見ているしかないのです。

韓国は、合衆国ペロシ下院議長(当時)訪台などを横目で見ながらタイミングを計っていたものを見られます。「みんな行ってるしウチもそろそろいいだろう」です。

駐韓中国大使館は「中韓関係に深刻な衝撃を与えることを認識しなければならない」と警告もしているのですが、韓国外交部はどこ吹く風。

しれっと「外交ルートを通じ、『一つの中国』を尊重するという政府の立場を伝えた。中国側もわれわれの立場をよく理解している」と述べています。

なにが「われわれの言葉をよく理解している」のか全く分かりませんが、とりあえず韓国は自由主義陣営国の仲間である――と合衆国に示しました。

注目は中国共産党政府がどんな仕返しを韓国に行うか、です。ただ中国は経済がもう崖っぷち(というか崩れている真っ最中)で外国からの資金も必要、韓国が完全に合衆国側につくと困ります。それほど強行な手は打てないかもしれません。

韓国がそれを読み切って年末、火事場泥棒のような訪台を行ったのだとすれば大したものですが。

(吉田ハンチング@dcp)

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