2023年02月13日、韓国の関税庁は「2023年02月01~10日」の輸出入動向のデータを公表しました。
韓国の場合は、貿易で大きなもうけが出ないと国の経済が成立しませんから、毎月2回(11日と21日)公表される貿易動向のデータは特に重要です。
結論からいえば、02月も赤字スタートです。
2023年02月01~10日
輸出:176億1,700万ドル(11.9%)
輸入:225億8,800万ドル(16.9%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-49億7,100万ドル2023年01月01日~02月10日
輸出:638億9,400万ドル(-10.3%)
輸入:815億1,500万ドル(2.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-176億2,200万ドル※( )内は対前年同期比の増減
02月の月初10日間で「-49億7,100万ドル」、約50億ドルの赤字です。
文政権時代では、この赤字が66億ドルを超えると、国際収支統計の方でも貿易収支は黒転できませんでした。尹錫悦(ユン・ソギョル)政権になってから(産業通商資源部が統計を粉飾しなくなったためか:推測です)もっと低い赤字でも「国際収支統計で赤字」となります。
いずれにせよ、月初で50億ドルの赤字というのは大変によくありません。
また、問題は韓国の輸出を支える半導体です。
上掲のとおり、対前年同期比で「-40.7%」。ついに4割減という数字が出ました。
また、先行きが懸念されている「対中国貿易」が以下のような結果となっています。
まだ月初ですが、対中国貿易はマイナススタートです。これまで大きなもうけを韓国にもたらしてきた対中国貿易が「中国がもうけるターン」に傾き、これが当月も続くかもしれません。
繰り返しますが、韓国は貿易収支がマイナスでは国が成立しません。通関ベースとはいえ、02月も危ないスタートです。
(柏ケミカル@dcp)