『韓国銀行』が2023年02月08日に公開した「2022年12月の国際収支統計」で2021年分、および2022年01~11月分のデータがいじられた(修正された)ので、これまでMoney1の記事でご紹介してきた数字も直さないとならなくなりました。
(また修正されるかもしれませんが)これで2022年が一応締まったことになりますので、ご紹介しておきます。
国際収支統計には「外貨準備高の増減」という項目があります。国際収支統計はフローのデータなので、月次ならその1カ月で、年次であればその1年で、いくら外貨準備高が増減したのかを示します。
『韓国銀行』が月次で公表している外貨準備高と、国際収支統計に表れる数字が全然合わないのは先にご紹介したとおりですが、それはともかく2022年は国際収支統計では以下のようになっています。
↑黄色でフォーカスしてあるのが2022年の外貨準備高の増減です。2022年
外貨準備高の増減:-278億7,710万ドル⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
2022年は約279億ドルも減少しました。
上掲はドルウォンの月足チャートですが、2022年は一時「1ドル=1,446.62ウォン」までいきました。韓国の金融当局はこの急激なウォン安を阻止するのにドルを溶かしたたことが分かっています。
巨額のドル売りウォン買いが行われた分も外貨準備が減少したものと推測されます。
ともあれ、この-約267億ドルは、2008年の韓国通貨危機に記録された「-564億4,600万ドル」以来最大の減少幅です。
(吉田ハンチング@dcp)