「リスクオン」時の通貨と「リスクオフ」時の通貨

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FX取引をされている方には当たり前の話なので恐縮ですが、「リスクオン時」に価値が上がる通貨と、「リスクオフ時」に価値が上がる通貨があります。

ハードカレンシーと呼ばれ、国際市場で(容易に)決済に使える通貨は、世界の基軸通貨(キーカレンシー)である「アメリカ合衆国のドル」、EUの「ユーロ」、イギリスの「ポンド」、日本の「」、スイスの「スイスフラン」です。

そのためこれらハードカレンシーは「国際決済通貨」と呼ばれることがありますが、国際情勢、投資家心理などによって価値は上下します。

一般に、投資家が積極的にリスクを取って利益を求める「リスクオン時」には、ユーロ、ドル、ポンドの価値が上がる(ユーロ高・ドル高・ポンド高になる)傾向があります。新興国通貨が買われ、価値が上がるのも普通「リスクオン時」です。

逆に、投資家がリスクを取ることを嫌い、安全に資産を確保したい「リスクオフ時」には、円、ドル、スイスフランの価値が上がる(円高・ドル高・スイスフラン高になる)傾向があります。

両方にドルが入っていて「どっちなんだ」と思われるかもしれませんが、リスクオン時には利益を見込める金融商品があり(なんといっても合衆国が本場です)、リスクオフ時にも世界唯一の覇権国家の通貨だから大丈夫だろうという安心感があり、ドルは両方でニーズが喚起される通貨です。まあ「覇権国家はいいなぁ」といったところです。

(柏ケミカル@dcp)

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