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中国は「火鍋」でも過剰生産性を発揮するつもり。10.6兆円「火鍋の都」を目指す

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日本でもブームがありましたが、現在では落ち着いたようです。「火鍋」(ひなべ)のことです。

火鍋は、そもそも中国の料理で、スープの中でさまざまな具材を煮込みながら食べるスタイルの料理です。火鍋は地域ごとに異なるバリエーションがあり、その中でも重慶や四川スタイルの火鍋が特に有名です。

重慶火鍋は、辛くて香り高い麻辣味(マーラー)で知られています。麻辣は、花椒(ホアジャオ)と呼ばれるシビれるような辛さを持つ香辛料と、唐辛子の辛さを組み合わせたもので、これが重慶火鍋の特徴的な風味を生み出します。

牛肉や羊肉、海鮮、野菜などの具材を、辛味とシビれる麻辣のスープで煮込んで楽しむのが一般的です。

火鍋の起源については諸説ありますが、現在のような形式の火鍋は、主に重慶と四川地方で発展したとされています。重慶は特にその辛いスープで有名で、これが中国全土や海外に広まり、火鍋の代名詞的存在となっています。

火鍋の元祖といわれる重慶で2024年03月に面白い会議があったのです。

重慶は火鍋産業の質的向上を行う!

2024年03月14日、「重慶火鍋産業高品質発展推進会議」が開催されました(上掲写真)。大真面目まじめです。

重慶市商業委員会の章勇武主任は同会議で、

重慶市は、2027年までに火鍋全産業の総生産額を5,000億元(約10兆6,100億円)、2035年までに重慶を「世界の火鍋の都」として確立することを目標としている

と述べています。

なぜまた4カ月前の会議を今ご紹介するかというと、ここにきて中国共産党が「製造業の質的向上」をことさらに言い出してるからです。

つまり、これまでの安かろう悪かろうではなく、質で選ばれるような製造業に質的な変換を果たそうというのです。国の名前こそ出していませんが念頭にあるのは「日本」です。例えば最先端の半導体産業においては、日本企業の製造する素材や装備がなければ、手も足も出ません。

低質な製品をいくら造れても駄目だー!というわけです。もっとも中国企業の技術力は韓国を凌駕するところまできていますから、韓国は頑張らないと駄目です(だから韓国は行き詰まっています)。

この質の向上が火鍋にも通用するかどうかはともかく、実際にこのような会議を大まじめに開催しているのです。

傑作なのは、キャッチコピー(的なもの)が「创建世界火锅之都(重慶を世界の火鍋首都にする)」となっていることです。

世界火锅之都」ってなんだ――なのですが、2037年までに世界にさらに火鍋を広げようというわけですから、これは――「火鍋の過剰生産性」の輸出ではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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