あなたは、旅行が好きですか? 長期の休みに楽しむ海外旅行などの費用をコツコツためるタイプでしょうか? もしこの両方に当てはまるなら、銀行で預金するよりも100倍以上利率の高い「旅行積立」を知っておくべきかもしれません。
■「旅行積立」はこんなにお得!
旅行積立とは、銀行の預金とは異なり、利用を予定している旅行会社にお金を積み立てるものです。少しずつ旅行用の資金を積み立て、一定の期間を経過したら、銀行の利率よりも高い利率に相当する金額分を、その旅行会社が提供するサービスで利用できます。
具体例を挙げてみましょう。旅行会社であるJTBが募集している『たびたびバンク』という旅行積立でのケースです。3年後に海外旅行を計画していて、毎月2万円ずつその旅行のために旅行積立に預け入れていきます。
『たびたびバンク』の場合、利率が1.75%ですので、3年後には積み立てた72万円に対し、1万9,429円分が利息となり旅行資金に利用することができます。
銀行の普通預金が現在だいたい「利率0.001%」ですから、旅行積立がいかに利率が高いか分かりますよね。
国内の主要な旅行会社、航空会社が旅行積立を提供していますので、その利率と特徴をご紹介しましょう。
■JTB:『たびたびバンク』
・利率:1.75%
・条件:最低積立額は5,000円~。積み立て回数は12~60回
・特徴:満期になった時点で、利息分を含めた利用金額分のカードが発行され、ネット上での決済なども可能となる。有効期限は10年間。
■H.I.S.:『貯めチャオ』
・利率:1.6%~2.45%
・条件:最低積立額は3,000円~。積み立て回数は6~60回
・特徴:ボーナス時期に増額積み立てが可能。利用期限がないので、何年たっても利用できる。
■日本航空:『JAL旅行積立』
・利率:2.5%~3%
・条件:最低5,000円から、積み立て回数は12~60回
・特徴:最初の1年間の利率は3%で、その後は2.5%が適用される。利用期限は10年間。
■全日空:『ANA旅行積立プラン』
・利率:2.25%~3%(毎月払いコース)
・条件:最低3,000円から、積み立て回数は12~60回
・特徴:全日空グループの航空券、ツアー、ホテル等の他、ニッポンレンタカーでも利用可能。利用期限は5年間。
現在、最高利率は3%のサービスがあります。上記の例に当てはめると、利息相当金額は3年間で3万3,300円となります。普通預金の場合は利息はほぼないようなものですが、これだけの金額があれば、豪華なディナーを楽しんだり、オプショナルツアーを申し込むことができるでしょう。
■「旅行積立」にはデメリットもある
ただし、このように高い利率を実現する旅行積立ですが、デメリットもあります。
それは、積み立てた金額と利息分のお金は、満期時に積み立てた旅行会社のサービスのみで利用できる「旅行券」となること。銀行の普通預金と違い、急な出費などがあった場合に充当することはできません。
また、旅行積立を途中で中止する場合、条件によっては積立金額に対して提供される「旅行券」の券面金額が下回ってしまうというケースもあり得ます。
ですから、旅行積立を利用する場合は、利用する旅行会社やプランを確認し、満期まで余裕資金の見通しが立つ場合に利用するようにしましょう。
利用に際して留意すべき点はありますが、それらをクリアすれば「旅行積立」はとてもお得なサービスです。旅好き、そしてしっかりと物事の計画を立てられる人はぜひトライしてみてください。
⇒データ出典:JTB
⇒データ出典:H.I.S.
⇒データ出典:JAL
⇒データ出典:ANA
(中田ボンベ@dcp)