「政府負債が対GDP比63%に到達しても韓国は大丈夫だ」という金容範(キム·ヨンボム)さんの主張と関係した話です。
韓国は低負担・低福祉の国で、老齢年金でもらえる金額だけでは多くの人が生活できません。そのため、60歳以上の高齢での労働者増加しています――ここまではMoney1でも先にご紹介したとおりです。
どの国でもそうですが、国民の負担を増やす年金改革は不人気であるため、大抵の政治家はやりたくありません。しかし、放置しているとシステムが持続不可能になりますから、イヤイヤながらも行わなければなりません。
でなければ政治家の無責任です。
韓国の年金システムはすでに先行きが不安な状況に陥っています。『ソウル経済』の記事から一部を以下に引きます。
韓国が先進国の中で年金支出が最も急速に膨らむ国になるという警告が出た。政府は急激な財政負担を緩和するため、現在65歳である高齢者年齢基準を段階的に引き上げる案を検討していると伝えられている。
国際通貨基金(IMF)が発表した『財政モニター(Fiscal Monitor)』報告書によると、韓国の年金支出は2025~2030年の間に国内総生産(GDP)比で0.7%ポイント増加すると見込まれている。
同期間、米国(0.5%)、ドイツ(0.3%)、日本(0.2%)などと比較すると、G20先進国の中で最も急な上昇傾向である。
長期見通しはさらに暗い。
2050年までの累積年金支出負担を現在価値に換算するとGDPの41.4%に達すると推計される。
G7平均(11.7%)の3.5倍を上回る数値で、比較対象国の中で圧倒的な1位を記録した。
(後略)⇒参照・引用元:『ソウル経済』「“한국, 이대로 가다간 정말 큰일” 우려에 결국…노인 기준 ‘75세’로 올라가나」
どうすんだコレ――なのですが、年金改革のプランは一応、議論されています。
老齢者の基準を引き上げて、老齢年金の給付年齢を引き上げる――という手が考えられいます。2年ごとに1歳ずつ引き上げて、給付開始年齢を「75歳」にすれば約603兆ウォン削減可能。また2033年から5年ごとに1歳ずつ引き上げ、「70歳」にすれば約204兆ウォンを削減可能と推算されています。
そもそも現在の「65歳」という基準が平均寿命の伸びに追いつかず、給付期間が長くなって政府支出が増えて仕方がないので、これを調整しようというわけです。
「老齢者をこれ以上養えません」という藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画みたいな話ですが、これもまた韓国の現実なのです。
(吉田ハンチング@dcp)






