先のご紹介した――世にもアホらしい「高校野球の野次」を政治問題化する韓国――の続きです。
面白いことがありました。
2026年07月02日、韓国政府側の大統領直属・規制合理化委員会の李炳泰(イ・ビョンテ)副委員長が、自身のFacebookに、
「高校野球のライバル戦で、スターバックス論争を相手チームをからかうために利用したという生徒たちの逸脱行為を処理する、わが社会の姿は何なのか」
「歴史の聖域化によって、幼い学生たちのいたずらに近い逸脱行為すら受け入れられず、大人たちの『政治』になってしまった」
「この姿は、大韓民国というよりも、金日成の写真が載った新聞が雨に濡れたのを見て泣き叫ぶ北朝鮮の姿である」
――と述べました。
「5.18」、いわゆる光州事件を聖域化して高校生のいたずらのような件まで処断するとはどういうことなのか? まるで北朝鮮のようではないか!――としたのです。
この李炳泰(イ・ビョンテ)さんは大統領直属組織の副委員長を勤めていますが、もともと洪準杓(ホン・ジュンピョ)さんとつながりの深い人物です。

洪準杓(ホン・ジュンピョ)さんといえば、野党に転落した『国民の力』元議員で、大統領候補になったことがある政界の重鎮です。
李炳泰(イ・ビョンテ)さんは簡単にいえば「経営学者」ですが、規制緩和・市場経済・企業活動の自由・労働市場改革などを積極的に主張する経済評論家としての知名度が高く、メディアでも盛んに発言する人です。
李在明(イ・ジェミョン)さんの主張や『共に民主党』方針とは、ほぼ真逆の主張をする人であって、そもそも現在の大統領直属組織になどハマる人ではありません。

↑2026年04月15日、李炳泰(イ・ビョンテ)さんが規制合理化委員会の副委員長に任命され、委嘱状を李在明(イ・ジェミョン)さんから授与されたときの写真。
なぜ仇敵『国民の力』とつながりの深い李炳泰(イ・ビョンテ)さんを抜擢したのかといえば、これまた政治的な効果を狙ってのことです。
李在明(イ・ジェミョン)さんからすれば、「オレは国民統合を行うよ」というアピールのための――「これみよがし」に行った人事のひとつでした。
李炳泰(イ・ビョンテ)さんの指摘はまったくそのとおりで、高校野球での野次を政治的な問題に拡大するほどおかしいのは韓国社会の方です。
まったくそのとおりですが、これに対して政府与党『共に民主党』の崔敏姫(チェ・ミンヒ)議員が、「5.18は聖域だ」とはっきり述べました。以下が同議員のSNS投稿です。
↑『X』への投稿。최민희
이병태 규제합리화위원회 부위원장이 묻네요.
“5.18은 성역입니까”
답해 드립니다.
“네, 맞습니다. 민주주의의 성역입니다.”崔敏姫(チェ・ミンヒ)
規制合理化委員会の李炳泰(イ・ビョンテ)副委員長が尋ねています。「5・18は聖域なのですか」
お答えします。
「はい、そのとおりです。民主主義の聖域です」
――韓国はこんな国です。

<<重要な追記>>
2026年07月06日、李炳泰(イ・ビョンテ)さんが大統領直属・規制合理化委員会の副委員長を辞しました。
『共に民主党』から相次いで辞任を求める圧力を受けても「辞任する意思はない」としていたのですが、青瓦台から圧力が掛かりました。大統領府が「事案は極めて重大であることから、李副委員長に辞任を勧告した」と表明。
これを受けて李炳泰(イ・ビョンテ)さんは約2時間後に青瓦台へ辞任の意思を伝達。ただし、自身のFacebookに、
「私たち皆にとって聖域は存在する」
「しかし、自分や一部集団の聖域を他人に押し付ける社会になってはならない」
「とりわけ権力がそれを強要しないことこそ民主主義の本質だ」
「自由と放縦の境界までも権力や集団が恣意的に定義し始めれば、それこそが全体主義の始まりだ」
――と投稿しました。辞任はしたものの、自分の信条は曲げませんでした。立派な態度だといえるでしょう。
<<追記ここまで>>
(吉田ハンチング@dcp)








