新型コロナウイルス騒動で韓国経済が危機的な状況に陥りました。それは現在も続いていますが、この危機に対応するため、韓国政府、『韓国銀行』、国策銀行はとにかくお金を回すための施策を行ってきました。
・韓国版無制限の金融緩和
・『株式市場安定基金』などの設立
・史上最低まで金利を下げる
・補正予算を組む
・「韓国版ニューディール」
といった施策は全てお金を回すために立案・実施されたものです。そのため市中に回されたお金は巨額になっています。
全ては景気回復を支援するためです。しかし……です。
これだけまいてもまだ効かない!
2020年07月15日、『韓国銀行』の公表したデータによると、05月には「M2」が韓国史上最大の「3,053兆9,267億ウォン」になりました。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2020年5月の通貨および流動性の集計」
「M2」とはお金の流動性を示すときによく使われる指標で、至極簡単にいいますと「市中にどのくらいのお金があるのか」を示します。
前回(04月の結果を)ご紹介したときには「韓国史上初の3,000兆ウォン突破」だったのですが、さらにこれが増えたのです。
上掲のとおり、新型コロナウイルス騒動前の2019年12月には「M2は2,908兆23億ウォン」だったのですが、5カ月で「145兆9,244億ウォン」も増加しています。
気の遠くなるような金額ですが、これだけお金をまいても(増やしても)まだ実体経済に効いている様子がないという点に慄然とさせられます。
どうするのこれ、というのが当局の正直な感想ではないでしょうか。
増やしたお金はどこへ流れる?
また、問題はこのお金がどこへ流れるのか、です。
すでに韓国政府・『韓国銀行』は「貯金が増えただけで終わらないだろうな」「投機マネーになるんじゃないだろうな」などの懸念を徐々に表明しだしています。
韓国は通貨量についても面倒くさい舵取りになりそうです。
※M2=現金通貨+預金通貨+準通貨+CD(預金通貨、準通貨、CDの発行者は、国内銀行等<マネーサプライ統計のM2+CD対象預金取扱機関と一致>)
⇒参照・引用元:『日本銀行』「マネーストック統計のFAQ」
https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/faqms.htm/
(柏ケミカル@dcp)