日本でも老後資金をどうするかは切実な問題です。老齢年金はアテにならないよ、なんて話もありますし、先には「3,000万円の貯金が必要」という試算が出て話題になったことがありました。
韓国も同様で、老後資金がどのくらい必要かについては耳目を集めます。『KB金融グループ』が「韓国1人世帯リポート 2020」のデータを公表しました。
これは25-59歳までの1人世帯2000人にアンケートを行った結果です。注目ポイントは以下です。
平均リタイア年齢:62歳
女性はリタイア年齢を「2.3歳」若く回答
退職後に必要な資金:5億7,000万ウォン
女性はリタイア年齢を「2.3歳」若く回答
退職後に必要な資金:5億7,000万ウォン
「5億7,000万ウォン」は日本円で「約5,276万円」です。
日本の「3,000万円」という試算よりも2,000万円超も多い金額となっていますが、これは韓国の老齢年金の給付金額の水準が日本よりも低いことが主な原因と考えられます。
韓国は「低福祉・低負担」なので「低福祉」の分、自分で用意しなければならない資金が増えるのです。なにせ物価は日本と大して変わらない、むしろ韓国の方が高いという話もありますので、負担も大きくなわるわけです。
また、この用意しなければならない「5億7000万ウォン」のうち、どのぐらいを準備できているかについては、
目標比平均:22.3%
にとどまっているとのこと。やはり「5,276万円」もためるのは容易なことではありません。韓国の老齢年金については以下の過去記事を参照いただけると幸いです。
韓国は「低福祉・低負担」の国。老齢年金の給付は月額平均「○万円」しかない
韓国の人の多くは国が用意した公的年金制度「国民年金」だけでは、安心して老後の暮らしを立てることができません。それは老齢年金の給付額が少ないからです。今回は韓国の「国民年金」についてご紹介します。韓国の年金制度は1999年にやっと形が整った韓...
(吉田ハンチング@dcp)