合衆国・商務省のデータによると、トランプ大統領の「アメリカの貿易赤字を縮小する」という断固たる措置にも関わらず、またドル高トレンドにも関わらず、貿易赤字額は拡大しています。ロイターの記事にもなっていますが、貿易戦争のおかげで合衆国農業にとって大事な大豆の輸出が28%(額にすると10億ドル)も減少しています。
合衆国の(商品・サービスの)輸入・輸出のギャップは6.4%も拡大し532億ドルの赤字となりました。輸入が「0.6%増」、輸出が「0.8%減」となったのです。10月05日(金)のリポートでは、
・対中国の商品貿易ギャップ:368億ドル ⇒ 386億ドルへ拡大
・対メキシコの貿易赤字:55億ドル ⇒ 87億ドルへ拡大(過去最高)
で注目を集めています。トランプ大統領の施策(全方位にケンカを売る貿易戦争)は成果を上げていないじゃないかという声もありますが、「効果はこれから現れるのだ」と擁護する向きもあります。また、このようなデータをもって共和党がさんざんに打ち負かされたら面白いのに――と期待する声も挙がっています。
しかし、初当選した大統領が中間選挙で負けるのはいつものことなのです。もちろん負けるにしても程度問題ですが、津波のように民主党に世論の支持が集まる、なんてことは実現しないと予測されています。
(柏ケミカル@dcp)